
こんなことがないように!
収納とは、
使いたいモノがすぐ出せて戻せること。
いかにたくさん入れるか、ではありません。
たくさん入ったとしても、奥が見えない、出すのに手間がかかるのでは、結局使わないモノを増やすだけ。モノを活かすことが収納の役目です。
家を建てる前の収納計画が大事!
間取り図で使いやすい収納、使いにくい収納がわかります。右下の図の➊クローゼット、➋の物入は奥行きが深すぎます。
●➊のリビング内にあるクローゼットは意外に重宝します。
しかし、この奥行きは深すぎます。奥行きが深いとハンガーパイプを前後2本つけられるので収納量が増えて良いと思いますが、それはNG。奥に吊るした服が見えないので着なくなります。クローゼットの奥行きは、服の肩幅から考えると60〜65cmが基準です。
●➋物入も深い奥行きは不要。
人が日常使う道具の大半は片手で持てるサイズ30cm以下。奥行きがあると取り出しづらいと思ってもつい前後二重三重に置きがちです。そうすると奥のモノは取り出しにくいので使わなくなります。
奥深い収納は造らない!
「収納面積が多いほど
お客さまに喜ばれる」
と思っていませんか?
間口が狭く奥が深い収納は罪つくり。奥は使いにくいと思っても、空間があると何かを入れたくなります。思い出の品を入れる場合を除いて、設計上、目的の無い奥深い収納は造らない方が親切なのです。
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