狭いクローゼット収納を「見た目すっきり実はたっぷり」にする方法
クローゼットが狭い場合は、収納したいアイテムを詰め込みすぎると見栄えが悪くなり、反対に見栄えを重視すると収納力の少なさに困りがちです。空間そのものの狭さの問題として諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、実は狭い収納を有効活用する方法はあります。
そこでこの記事では、狭いクローゼット収納を一変させられる活用術をご紹介します。クローゼットの使い方の基本から役立つアイテム、便利な可動棚の情報も確認しましょう。
クローゼット収納が狭く感じる!
クローゼットが狭く感じる場合は、収納適正量をオーバーする量のアイテムを収納している可能性があります。まずはお使いのクローゼットに見合った収納量はどの程度なのか、正しく理解しておきましょう。また、収納適正量をオーバーしていることが分かった場合に、どのように管理・処分すべきなのかについても解説します。
クローゼットの収納適正量について
クローゼットの収納適正量は全体の7、8割程度となります。ハンガーパイプでは、洋服と洋服の間にすんなりと手が入り、簡単にスライドさせられる量です。上段や下段エリアも、収納している物同士に隙間が空く程度がちょうどよい収納量といえるでしょう。
これをオーバーしてしまうと荷物を取り出しにくくなり、クローゼットの機能性は大幅に下がってしまいます。視覚的にもごちゃごちゃしていて、狭く見える原因となることも問題です。しっかりとクローゼットのスペースの適正量を把握することで理想の収納の形が見えてくるでしょう。
まずは不要な物を処分しよう
収納適正量をオーバーしている場合は、収納物を再確認して何が必要で何が不要なのかを整理します。このときのポイントは、不用品を全て処分することです。悩む物があるときは保留ボックスを作って、一時的に保管しておきましょう。1か月経っても1度も使わなければ迷わず処分するようにします。
狭いクローゼット収納をうまく活用するコツ
狭いクローゼット収納の活用術として最初に意識すべきなのは、クローゼットが設置された場所の特性を知り、ポテンシャルを引き出すことです。ハンガーパイプひとつを取っても、使い方次第で収納力はアップします。デッドスペースが生まれやすいこともクローゼットの特徴ですので、この欠点を補うための対策も押さえておきましょう。
ハンガーパイプの活用方法
ハンガーパイプにかけて収納する衣類は長さがまちまちです。短い物は短い物同士、長い物は長い物同士で近い場所にまとめましょう。これだけで下部スペースのある場所とない場所を明確に区分けできます。
次に重視すべきなのはハンガー選びです。ハンガーには木製からスチール製までさまざまなタイプがあり、それぞれ特性が異なります。大切な衣類を型崩れしないように収納するなら木製の厚みのあるタイプ、狭い空間で収納量を増やしたい場合は薄いスチール製を選ぶなど、何を重視するかで選ぶハンガーのタイプは変わるでしょう。
ハンガーはなるべく統一することで、すっきりとして使いやすい環境を生み出せます。また、同じものを使うことで肩の高さをそろえられるので、低いものが奥に入り込んで見えなくなることもありません。見た目にもとり出しやすさにもハンガーの統一は重要です。
下部スペースの活用方法
ハンガーパイプの下にできたスペースには、ハンガーを使用しないアイテムの収納に向いています。衣服であれば、畳んで片付けられるTシャツやセーター、下着のように吊るしにくい物の収納にもぴったりです。
床に直置きできることも下部スペースの特徴ですので、重い物収納してもよいでしょう。キャスター付きのボードの上に置いておけば取り出すときにも引き出せて便利です。普段はあまり使わない来客用の寝具を収納したり、五月人形や雛人形を収納したりする場合も床に直置きにならないため湿気を気にする必要もありません。
下部スペースの収納に向いたケースを購入する場合は、引き出しタイプのものを選ぶのがおすすめです。目線が下に向くため、引き出しの中身が一目で見えます。ただし、間口が狭いクローゼットの場合は扉の蝶番が引き出しに干渉しない場所に置くように注意しましょう。
枕棚の活用方法
上段である枕棚は、収納物を取り出しにくいことはデメリットですが、人目に付きにくいというメリットがあります。枕棚は、普段使いすることがないアイテムの収納がおすすめです。
シーズンオフの衣類をまとめてケースに入れてから収納してもよいでしょう。また、時期ごとのイベントで使用するグッズやアイテムを収納する場にも向きます。ただし、取り出す際には腕に負担がかかりやすいため、重すぎる物を収納することは避けましょう。
デッドスペースの活用方法
扉を開いたとき、両端の部分は手前に引いてアイテムを取ると扉が邪魔になるため、頻繁に着用する洋服を収める場所には適しません。この部分には、季節で使う量が変わるハンガーや仕切り材などを収納しておくとよいでしょう。
また、ハンガーパイプの背面に余裕がありデッドスペースになっている場合は、ここもしっかりと埋めます。目に見えにくいデッドスペースは普段使わないアイテムの保管場所に最適です。
クローゼット収納をすっきりたっぷりするなら可動棚がおすすめ!
クローゼットの使い方の基本を見直すだけでもすっきりさせることは可能ですが、収納力をアップさせるにはまだ不十分です。「すっきり」と「たっぷり」を両立させるなら、切り札として可動棚を導入しましょう。可動棚をクローゼットの中に取り付けるとどのような効果が生まれるのか、4つのポイントに分けて詳しく解説します。
スペースに合わせて設置できる!
クローゼットに可動棚を設置する場合は、棚柱を背面に設置する壁面持ち出しタイプが相性抜群です。このタイプの可動棚を設置することにより、中下段の空いたスペースに棚板を取り付けられ、いくつもの段を使いながら空間を有効活用できます。
ハンガーパイプを増やしたり、棚板の幅や奥行きを選べたりすることも可動棚ならではのメリットです。クローゼットのサイズは住居によりまちまちですが、それぞれのスペースに合った棚を簡単に増設できます。
狭いクローゼットでも内部の構造を変えることで、収納力をアップさせることは十分に可能です。収納したい物が収納できずに困っているのであれば、可動棚を取り入れての解決を目指しましょう。
棚の増設で収納力がアップ!
棚柱さえ設置しておけば、後からパーツを買い足して棚を増設できます。家族構成やライフスタイルの変化によって収納したい物は変化しますが、内容に合わせたレイアウトへの変更も簡単です。
逆に棚が多すぎて不要になった場合も、簡単に取り外して保管できます。要らない棚板とパーツをコンパクトにまとめてクローゼットのデッドスペースに収納しておけば、再び必要になったときにはすぐに取り付けられ無駄がありません。
生活の変化にも手軽に対応!
狭いクローゼットの場合、使いやすい中段中央部の収納アイテムは季節の変化によって変わるのではないでしょうか。特に衣類は夏物と冬物で厚みが異なり、着るアイテムも増減するため、夏場はアウターなどのかさが減った分がスペースに無駄が出ることもあります。
そこで便利なのが可動棚です。棚板の量だけではなく、レイアウトそのものも変更できるので、衣替えに合わせてクローゼットの構造を変えられます。ハンガーパイプがパーツ化されたタイプの可動棚なら、より配置の自由度がアップするのでおすすめです。
ゼロアクションで使いやすい!
可動棚はオープンシェルフタイプの棚ですから、よく使うアイテムの場合は、棚の上に直接載せる形でクローゼットに収納できます。ケースを開けたり、蓋を開けたりといったアクションは一切不要で、ゼロアクションで使用できることもメリットです。
ケースの中に入れてしまうと、どこに何のアイテムを収納したのか分かりにくくなりますが、可動棚なら常に可視化できるため時短になります。身支度や準備も無駄な動線がなくスムーズで、貴重な朝の時間を無駄にすることもありません。
クローゼット収納が狭いときに役立つアイテム
ここからは、クローゼット収納が狭いときに使うと便利なアイテムをご紹介します。いずれも雑貨店や100円均一ショップでも手に入る身近なアイテムばかりですので、気軽にクローゼットを生まれ変わらせることが可能です。この項目では、オーソドックスなアイテムを中心にそれぞれの活用術について解説します。
収納ケース
ハンガーにはかけられない洋服や靴下・下着などは収納ケースで保管しましょう。クローゼットの扉を開いた際に丸見えになることもなく、引き出しタイプであれば、奥行きのある収納でも使い勝手を良くできることもメリットです。
その他にも、セーターやTシャツなどの畳んでしまえる衣服の収納におすすめです。自立しない衣類でもケースの中では立てて収納できるので、収納力もアップします。何が入っているかわかるように、表面にラベリングしておくとより使いやすくなるでしょう。
つり収納
既設のハンガーパイプに空きスペースがある場合は、パイプに巻き付けて収納を増やせる「つり収納」を使用すると便利です。収納のサイズは商品によって変わりますので、収納したいアイテムの種類や量などを考慮して選びましょう。帽子を重ねずに収納することも、ボトムスを軽く畳んで収納することもできます。
布団収納用のグッズ
布団はそのままではかさばりやすく、狭いクローゼットしか収納場所がない場合は非常に厄介です。こうした場合は、布団収納用のラックや専用の袋を使って省スペースを図りましょう。ラックや袋に入れて収納すればコンパクトになり、埃や湿気からも守れます。また、自立させたり取り出しやすくさせたりできることも魅力的です。
突っ張り棒
ハンガーパイプの裏には隙間が生まれやすく、そのままではデッドスペースになってしまいます。これを有効活用するために使えるのが突っ張り棒です。クローゼットの端から端までを横断させることで、ハンガーパイプを増設するのと同じ効果が生まれます。
突っ張り棒にそのままハンガーをかけて洋服を収納するだけでなく、突っ張り棒にワイヤーネットをくくり付ければ、小物の収納にも便利です。正面だけでなく、クローゼットの両脇に扉に干渉する狭いデッドスペースがある場合も、突っ張り棒を使ってベルトやスカーフをかけておくこともできます。
その他
収納する際には、ボックスを多用するとラベリングしやすくなり便利です。出し入れのしやすさもアップしますので、取り出しにくい上段への収納にもボックスを使いましょう。取っ手が付いているボックスを選べば、ボックスを引っ張り出しやすくなります。
ボックス内の空間に空きがあると収納している物が崩れてしまいやすくなりますが、これはL字型のブックエンドを使って間仕切りするとよいでしょう。
また、アクセサリーなどの小さく、絡まりやすいアイテムを収納するのであれば、小さなS字フックとワイヤーラックを購入してつるしておくと取り出しやすく便利です。
狭いクローゼット収納にはSSシステム-シューノ-を使おう
狭いクローゼットを機能的に使うには可動棚の導入がおすすめです。特にSSシステム-シューノ-はパーツの種類が多く、クローゼットの面積に合わせたレイアウトを実現できるため、狭いスペースでの活用に適しています。
配置を簡単に変えられることも可動棚のメリットのひとつです。SSシステム-シューノ-なら工具を使わずにハンガーパイプの位置移動も行えます。狭い場所や暗い場所でも細かい作業が不要なため、非常に便利です。
SSシステム-シューノ-を活用すれば、何もなかった場所にハンガーパイプを通すこともできますし、クローゼットの形に合わせて収納を作れるため無駄にしていた場所に棚板を設置することもできます。収納スペースを劇的に増やすための対策として非常に有効です。
まとめ
狭いクローゼットを機能的に使う場合は、まず収納量をクローゼットの7、8割になるように調節しましょう。さらに上段から下段までに収納するアイテムをしっかりと分類し、空いたスペースにも収納スペースを作るといった対策をすることで収納力がアップします。
すっきりと整理されていながらも収納力をより高められるクローゼットを目指すなら、SSシステム-シューノ-がおすすめです。
レイアウトを自由に変えられるだけでなく、工事不要で配置を変えられたり、デッドスペースに棚板を設置したりできるため、狭いクローゼットの収納力を劇的にアップさせつつ使いやすくすることができます。
お気軽にお問い合わせください
大阪本社 受付時間:8:30 - 17:30 (日祝・年末年始除く)