可動棚の作り方!おすすめの棚柱やDIY使用例も紹介

可動棚の作り方!おすすめの棚柱やDIY使用例も紹介

生活をしていくうちにものは増えていきます。最初は十分だと思っていた収納も徐々に足りなくなることもあるでしょう。収納スペースを増やしたいけれど、増やす方法が分からないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

収納力を上げるには壁を利用しましょう。たとえばクローゼットの壁に可動棚を取り付ければデッドスペースをなくせますし、リビングの壁に設置すればおしゃれな魅せる収納を作ることも可能です。そこでこの記事では、可動棚をDIYする方法や可動棚の活用術についてご紹介します。

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可動棚に必要な「棚柱」とは?

可動棚に必要な「棚柱」とは?

市販のタンスや収納ケースを入れただけのクローゼットではデッドスペースが多くなりやすく、収納力が下がってしまいます。とはいえ、デッドスペースをなくすために荷物を積み上げると見栄えが悪く、必要なものが下のほうにあると取れなくなるといったデメリットも生じます。

の可動棚を取り付ければ、デッドスペースを上手く活用できます。ここでは、可動棚を取り付けるのに必要な「棚柱」について見ていきましょう。

可動棚に必要な棚柱とは?

棚柱とは棚を設置するために必要な支柱のこと。棚柱を設置し、棚柱の穴に棚受け金具(ブラケット)と棚板を取り付けるだけで簡単に棚が作れます。

ホームセンターでさまざまな種類のものが販売されており、価格は1,000円程度です。壁面を活用した収納を自作する際に役に立つので覚えておくとよいでしょう。

可動棚のメリット

可動棚のメリットは、何といっても自分好みにカスタマイズできる点です。棚を設置するスペースや置きたいものによってサイズを変えられるので、さまざまな場所に設置できます。生活感を出したくない方は、クローゼットのような見えないところに設置すれば収納力を上げられるのでおすすめです。

また、リビングの壁に取り付ければおしゃれな魅せる収納を作れます。収納するものの変化や気分転換したい場合も棚の高さを変えられて便利です。ハンガーパイプを使えば服もかけられます。このように、自分のライフスタイルに合わせて変化させられるのが大きな魅力といえるでしょう。

可動棚に使う棚柱を買うなら?

棚柱はホームセンターで購入できます。長さにもよりますが、安いものであれば300円程度から販売されており手軽に壁面収納を始めることが可能です。

規格が決まっているわけではないので、棚柱を購入する際は使用するメーカー間で互換性があるのか確認して選ぶ必要があります。どのメーカーのものも基本的には使い方は同じですが、同じメーカーでそろえるのがおすすめです。

おすすめの可動棚メーカー「ロイヤル」

おすすめの可動棚メーカー「ロイヤル」

可動棚パーツをトータルで製造・販売している「ロイヤル」は、店舗内装陳列金物を製造・販売している業界シェアトップの企業です。そのため、多種多様な棚柱を製造しており数多くのバリエーションが用意されています。「ロイヤル」の住宅収納システム「SSシステム-シューノ-」の棚柱はネット通販やホームセンターで販売されています。ぜひ探してみてください。

「SSシステム-シューノ-」について

「SSシステム-シューノ-」はクローゼットやリビングといった設置する場所のスペース、収納するアイテムの大きさに合わせて幅と奥行きのパーツを選び、高さを自由に変えられる自由度の高いシステムです。

棚柱といった壁に取り付ける支柱、そこに取り付ける棚受けブラケットやハンガーパイプ受けブラケット、そして棚板やパイプ自体のような複数のアイテムを使用するので、組み合わせの種類は実に多彩です。

SSシステム-シューノ-の棚柱①SS2-SSF-11

「SS2-SSF-11」はシングルサポートと呼ばれる棚柱で、独立した1スパンで棚を取り付ける際に利用します。また、スパンのワイドが広く中央部に負担がかかり安定しないような場合に、中間にブラケットを入れて補強する際にも役立つ商品です。

サイズは600、1200、1820があります。カラーはシルバー、アイボリー、ダークグレーの3色から、雰囲気にあった色をお選びください。また、設置するスペースに合った長さにカットのオーダーも可能です。

SSシステムの棚柱②SS2-SWF-11

「SS2-SWF-11」はダブルサポートと呼ばれる棚柱で、2つ以上の連続したスパンを作る際の接続部に利用します。棚受けブラケットやハンガーパイプ受けブラケットを取り付けるスリット穴が2列あいているので、横の列と別の棚を取り付けられます。

サイズは600、1200、1820があります。3色から、雰囲気にあった色をお選びください。また、設置するスペースに合った長さにカットのオーダーも可能ですので、部屋にぴったりの棚が作れます。

可動棚を作るときのポイント

可動棚を作るときのポイント

大きさにもよりますが、可動棚は業者に設置を頼むと数万円~数十万円かかります。しかし、自分で作ればかかる費用は材料費だけなので、ほとんどの場合は数千円で済みます。

材料はホームセンターで手軽に入手でき、比較的シンプルな手順で取り付けられるため、自作するのがおすすめです。ここでは、可動棚を作る際のポイントについてご紹介します。

石膏ボード壁は設置NG

可動棚を設置する際にまずチェックしなければならないのは、設置する壁の材質です。棚柱はどのような壁にも取り付けられるわけではありません。石膏ボードに設置すると壁が剥がれ、棚ごと落ちてしまう恐れがあります。

設置の際は水平・垂直が絶対条件

棚柱を設置するときに注意すべきことは、2本のレールを床と垂直に、そして棚柱同士を水平に設置するという点です。水平・垂直に設置しないと棚を取り付けたときにぐらついたり、棚を付けられなかったりすることもあります。水平器やデジタル角度計を使用し、棚柱にぴったりと近づけたうえで水平・垂直かどうか判断しましょう。

棚柱の取り付けは慎重に、確実に取り付ける必要があります。事故が起こってからでは取り返しが付きませんので、不安が少しでもある場合は、近くの工務店へ相談してみましょう。

棚板の横幅に注意

可動棚を設置するときは棚板の横幅にも注意する必要があります。可動棚の一番のメリットは棚を自由に動かせることです。しかし、棚板の横幅が長すぎると一人で可動させにくくなります。

そのような場合には、何枚かに分割して棚を作るように心がけましょう。そうすることで、より棚を自由自在に可動させられるようになり、レイアウトを楽しむことができます。

棚柱を取り付ける方法

棚柱を取り付ける方法

棚柱の取り付け方はDIYや工作に慣れていない方には難しく感じるかもしれませんが、手順さえしっかり守れば比較的スムーズに取り付けられます。メーカーや長さによってビスの本数は違いますが、基本的な設置方法は同じです。DIYのなかでも基本的な部分なので、この機会にマスターしましょう。

1.採寸

まずは設置する場所を採寸します。採寸は棚の出来栄えを左右する重要な工程で、採寸が間違っていると思い通りの仕上がりにならないだけでなく、棚が設置できないということにもなり兼ねないので注意しましょう。

採寸する際はメジャーを使いましょう。定規より長さが測りやすく正確な採寸ができますどこにどのような棚を設置するのかをイメージして採寸しましょう。慣れないうちは間違いのないよう何度もチェックするのがおすすめです。

2.下地の確認

採寸したら下地を確認します。棚を取り付けると壁にはかなりの負荷がかかります。そのため、壁ならどこでもいいというわけではなく、「構造用合板(ベニヤ合板)」が入っている場所や、芯柱、間柱のある場所に取り付ける必要があるためです。

下地チェッカーで探す手もありますが、家を建てた際の設計図面を確認し、どこに柱があるのか、壁には構造用合板、コンパネなどが入っているか確認することをおすすめします。または、家を建てた工務店に、下地が入っているかどうか確認し、取り付けについて相談することが最も良い確認方法です。

下地を確認せずに設置すると壁が剥がれるなどの重大な事故に至る恐れがあります。

3.印付けと取り付け

下地を確認したら実際に棚柱を設置したい場所に印を付けます。印は棚柱のビスを差し込むポイントに合わせて付けましょう。ほかの棚柱の部分と同じ高さで印が付いているか随時チェックするとよいでしょう。

慣れないうちは、すべての印を付け終わったあとに再度メジャーを使って印の位置が水平になっているかチェックするときれいに仕上がります。正しく印が付けられたら、棚柱を上下の向きに気をつけて取り付けましょう。

4.棚板の設置

棚柱を取りつけたら、いよいよ棚板を設置します。棚受けブラケットを棚柱につけて、棚板を置けば完成です。最後に、棚受けブラケットと棚板をビスで固定すればより安全にお使いいただけます。

ビスを取りつける際は電動ドライバーの使用をおすすめします。手で締めることもできますが、数が多いと大変です。また、ビスの締め方が緩かったり斜めに入ったりすると、棚が不安定になってしまいます。

棚柱を使ってDIY!使用例を紹介

棚柱を使ってDIY!使用例を紹介

棚柱を設置すれば可動式棚が作れるので、ライフスタイルに合わせてさまざまな使い方ができます。今回紹介したスタンダードな収納棚はもちろん、それ以外の使い方もおすすめです。

ここでは、棚受けレールのさまざまな活用術をご紹介します。

【活用術①】リビングに設置したら書斎が作れる

リビングの壁を利用して書斎が作れます。高さや幅をアレンジできるので、収納力や机の高さを自分の好みに合わせることが可能です。

高い位置にも机を設置すれば、立ち作業のときにも使えて便利でしょう。また、棚受けブラケットにボックスをつければ、簡易的な引出しを作れます。

【活用術②】キッチンで食器棚に活用

棚柱を使った可動棚を食器棚として活用するのもおすすめです。食器は家族構成や好みの料理によってもっているものや使用頻度が高いものが違い、ベストな収納の形は異なります。可動棚なら棚の高さや長さを変えられるので、コップや皿の大きさによって細かく調整すれば、スッキリとした収納スペースを作れます。

【活用術③】ウォークインクローゼットが機能的に変身

可動式の棚はウォークインクローゼットでも活躍します。コートやジャケットといった長さが違うアイテムによって、棚の高さを変えることでスッキリと収納できます。また、小さい子どもがいる場合は成長するにしたがって服の大きさも変わるので、成長に合わせて変化させられる点もおすすめです。

【活用術④】押し入れの有効な空間に

棚のない押し入れの場合、上のほうにデッドスペースができるため、棚を設置することで収納を増やせます。普通の棚ではなく「すのこ」を設置すれば、風通しがよくなるので布団の収納にもおすすめです。押し入れの空間を上手く使うことで、片付けのしやすい部屋になります。

まとめ

まとめ

棚柱と呼ばれる棚受けレールを使えば、幅や高さが自由に変えられる棚が設置でき、ライフスタイルに合わせてさまざまなアレンジができます。

設置する場所や方法にいくつか注意点はありますが、設置の仕方は比較的シンプルです。採寸、下地確認、取り付けと手順をきっちりと守れば、DIY初心者でも設置できるでしょう。書斎や食器棚も作れるので、興味がある方はぜひ挑戦してみてください。

「SSシステム-シューノ-」は下地さえ入っていればどんなスペースにも対応できるパーツがそろった住宅用壁面収納システムです。ホームページには空間ごとの施工例も紹介しているので、ぜひ参考に訪れてみてください。

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