店舗什器とは?お店がよりおしゃれに見える什器の種類と選び方
2023.11.27店舗の安全管理よりお客様の目線に立った、戦略的な店舗づくりをするうえで重要な要素となるのが店舗什器です。お客様へのスムーズな接客、効率的な導線、おしゃれな見た目など、あらゆる側面で適切な什器を選ぶことが大切になります。
そこで今回は、店舗什器について、種類や選び方についてご紹介します。
店舗什器とは?什器の基本を解説
什器(じゅうき)といわれても、あまりよくわからないという方も少なくないでしょう。ここでは、什器の基本的な意味と店舗什器について解説します。
什器とは
什器とは、「日常的に使用する家具や道具、器物など」という意味があります。主にビジネスシーンでよく使われる言葉で、一般的には店舗やオフィスなどで使う家具や道具、備品などを意味します。
店舗什器とは
什器は、使用する場所や業態などによって、名称が異なります。例えば、アパレル店や飲食店など、主に店舗で使われる什器のことを「店舗什器」といいます。また、オフィスで使われる什器のことを「オフィス什器」と呼びます。
店舗什器の種類
店舗什器には、さまざまな種類があります。例えば飲食店であれば、レジカウンターや、テーブル、椅子、食器、照明、冷蔵庫などが挙げられます。ここでは、主な店舗什器の種類について、使用例を含めて解説します。
棚(シェルフ、ラック)
アパレル店や雑貨店、スーパーなどの店舗でよく見かけるのが商品を陳列する棚です。一般的なシェルフやラック、たたまれた衣類などを陳列するディスプレイテーブル、靴がきれいに並べられたシューズラックなどもあります。これらも、店舗什器に該当します。
アパレル店などでは特に見せ方が重要なので、棚一つとっても多種多様なものから店舗にマッチした一つを選ぶ必要があります。
ハンガーラック
洋服をかけるハンガーラックも店舗什器の一つです。ハンガーラックといっても、形状やカラーなど、さまざまな種類があります。シングルタイプや多段タイプ、傾斜ハンガーラックやT字、ポールハンガーラックなどが一例です。店舗内の雰囲気や置く場所などによって選ぶ形は変わります。
ハンガーラックは白や黒、スチールなどカラーはシンプルなものが多いです。使い勝手がよく商品を引き立てるタイプがよく見受けられます。
トルソー、マネキン
トルソーとは、アパレル店などで洋服や小物などを着用させ、ディスプレイするものです。腕や足、頭はなく、胴体部分のみのものを指します。マネキンも同じく洋服などを着させてディスプレイするのに使う店舗什器の一つです。
棚に並べた洋服よりも、より立体的で実際に着用した状態をイメージしやすいのがトルソーやマネキンを使うメリットです。商品の魅力をアピールし、お客様の購買意欲を高めます。
店舗什器の選び方
形やデザインなど、さまざまな種類がある店舗什器ですが、どのように選ぶと良いのでしょうか?ここでは、大きく4つに分けて選び方のポイントをご紹介します。
安全性、信頼性
店舗什器は、不特定多数のお客様が来店される店舗で使用するものです。そのため、価格の安さや見た目の良さで魅力的に感じても、安全面や防犯面に不安のあるものを選ぶことは避けましょう。
例えば、陳列するものが多少重いものであれば、重さに耐えられる店舗什器を選ぶことが大切です。耐荷重を超える量の商品を収納し商品が落下して破損してしまえば、従業員やお客様が怪我をするなど、思わぬトラブルが発生することが考えられます。
また、防犯面から対策を講じたタイプの什器を選ぶことも重要です。例えば、高価な商品を陳列するのであれば、しっかりと鍵のかかるタイプのショーケースを選ぶ必要があります。ガラスも防犯対策が施された、割れにくいタイプであればなお安心です。見た目や価格、信頼性も兼ね備えているか判断のうえ、選択しましょう。
設置や移動のしやすさ
小売店など多くのお客様が来店する店舗では、季節などに応じて店舗内で什器の配置換えをすることもあります。季節ごとに注目を集める商品が異なれば、それだけ商品の陳列方法やアピール方法も変わるためです。
そのため、スタッフだけで什器を手軽に移動できるようなタイプのほうが扱いやすいでしょう。自宅の模様替えと同じで、1人でも動かせるような家具・備品ならすぐに配置換えに対応できます。例えば、キャスターのついた棚、軽いテーブルなど、移動や持ち運びをイメージして選ぶのもポイントです。
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商品との相性
店舗什器は、ただ商品を陳列するためだけにあるのではなく、その商品をより魅力的に見せるためにも大きな役割を果たしています。例えば、華やかでおしゃれな什器で見栄えしたとしても、逆に商品が目立ちにくくなると意味がありません。
お客様にとって「素敵な商品」「ぜひ購入したい」と思わせられるように陳列されているか、什器のサイズや素材などが取扱商品に適しているかどうかをよく吟味して什器を選ぶようにしましょう。商品にマッチした店舗什器であれば、さらに商品の魅力が増し、お客様にも好印象に見えるはずです。
店舗やブランドのコンセプト
商品にマッチした店舗什器であることに加え、その店舗自体にマッチしているかどうかも大変重要です。例えば高級感を出したい、カジュアルで身近に感じてもらいたい、心が和やかになるような優しい雰囲気を演出したいなど、その店舗のイメージや扱う商品によって異なるコンセプトに合わせることが求められます。
コンセプトは店舗の開店時などに、ある程度決定しているケースがほとんどです。季節ごとにちょっとした変化を取り入れ店舗を華やかにし、コンセプトには忠実に一定の演出を加えられるよう、什器を選んでみましょう。
おしゃれな店舗什器を揃えるコツ
店舗を華やかでおしゃれに演出するには、どのように店舗什器を揃えると良いのでしょうか?次に、2つのコツをご紹介します。
統一感を出す
例えば、「可愛らしいショーケース」「スタイリッシュなガラス棚」「ビジネスチックなテーブル」など、店舗什器それぞれで雰囲気の異なるものを選部と陳列する商品の雰囲気に合っていたとしても、店舗全体の統一感がなくなります。
先述した「店舗やブランドのコンセプト」とも重なりますが、店舗什器の素材や色などを揃えることは、店舗内の統一感を表現するのにもとても重要です。店舗全体で使うカラーは企業カラーで統一する、店舗什器の素材はすべて木製で統一するなど、一つの店舗として「相手にどのようなイメージを与えるか」をよく考えて店舗什器を用意しましょう。
ディスプレイのポイントを押さえる
店舗什器を揃え、うまく活用するには、どのようにしたらおしゃれにディスプレイできるか、ポイントを押さえておくことが重要です。
例えば、アパレルのディスプレイであれば洋服でもトップスとボトムスに加え、小物なども併せてディスプレイする、いくつかのカラーを使って季節感を出す、ディスプレイの構成に工夫を凝らすなどが考えられます。
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まとめ:おしゃれな什器でより良い店舗に
店舗什器は、アパレル店やスーパーなど、小売店を運営していくうえでなくてはならないものです。商品単体では難しい、お客様の購買意欲向上のきっかけも、店舗什器の選び方次第で大きく変わります。お客様が「これが欲しい!」と思うようなおしゃれな什器で商品を陳列し、より良い店舗づくりにチャレンジしてみませんか。
参考URL
https://www.misedas.net/article/furniture/
https://anlg.co.jp/design-furniture/
https://www.store-express.com/shop/pg/1column01/
https://www.tenken.co.jp/column0001/
https://service.pxc.co.jp/column/sp/about-furniture/
https://www.toku-juki.com/news/1035/
https://retailguide.tokubai.co.jp/knowledge/31994/
https://www.taikoh.life/column2/store-furniture.html
https://www.tototo.biz/staffblog/furniture_shop/
http://www.royal-co.net/products/assembly/