店舗にキッズスペースを設置するメリットと設置時のポイント
2021.09.27店舗の安全管理ショッピングモールや飲食店、衣料品店や自動車販売店などの店舗内に、お子さまが自由に遊べるよう設けられる「キッズスペース」。保護者の方がお買い物をしている間も、店舗スタッフさんの目が届くところで安心してお子さまを遊ばせられるため、店舗の利用しやすさのアピールにもなります。
この記事では、店舗にキッズスペースを設けるさまざまなメリットや設置のポイント、キッズスペースの備品としておすすめしたい遊び道具などをご紹介します。
店舗内にキッズスペースを設置するメリット
店舗がキッズスペースを店内に設けるメリットには、さまざまなものがあります。キッズスペース設置の代表的なメリットを以下にご紹介しますので、自店舗へ設置を検討する際のご参考にしてください。
お客さまの買い物や商談がスムーズになる
お子さまが自由にキッズスペースを使って遊ぶことで、保護者であるお客さまはご自身のお買い物や試着、食事、購入時の商談に集中できます。お子さまもそのあいだ退屈せずに済むため、キッズスペースは保護者とお子さまの双方にメリットをもたらすといえます。
店舗の安全性向上に寄与できる
お子さまがのびのびと安全に遊べるキッズスペースは、店舗全体の安全性を高めることにも寄与してくれます。お子さまが店内スペースを走り回らなくなることで、お子さまの迷子や怪我を防ぐことだけでなく、商品や備品の破損を防止することにもつながるためです。
リピーター顧客を増やせる
店舗のキッズスペースをお子さまが気に入ってくれることで、お子さま自身にも保護者のお客さまにも「またあのお店に行きたい」と考えてもらえます。逆にお子さまを連れて行きにくい店舗では、ふたたび足を運ぶ気持ちになれなくなってしまうかもしれません。
安心してお子さまを遊ばせられるキッズスペースを店舗に設けることで、お子さま連れのお客さまをリピーター化し、長期的なお得意様へと育てることにも貢献してくれます。
店舗内にキッズスペースを作る際のポイント
多くのお客さまに末長く何度も利用してもらえる店舗を作るには、すぐれたキッズスペースを設けることが有効だと分かりました。それでは、お客さまとお子さまの両方に親しんでいただける店舗を作るためには、どのようなポイントを意識して「良いキッズスペース」作りに取り組む必要があるのでしょうか。
ここでは、店舗内のキッズスペース設置に向けて注目したいポイントをご紹介します。
お子さまの安全性を最優先した配慮をする
キッズスペースでもっとも重視すべき点は「キッズスペース内にいるお子さまが、安全に過ごせること」です。ぶつかると危険な硬いものや尖ったものを設置しないことや、清掃や消毒が随時行いやすくスペース全体をいつも衛生的に保てることを意識しましょう。
便利でも危険がともなう物品の設置は避ける
お子さまがアニメなど映像作品を見て楽しめるモニターは、キッズスペースへの設置に適したものの1つです。しかし、破損しやすいガラス製であったり、角の多い形状であったりすればぶつかった際の危険がともないます。また、それらの設置に欠かせない電源コンセントも、お子さまにとって危険なものとなる可能性があります。
たとえ有用で便利だとしても、十分な対策が取れない場合は、お子さまにとって危険につながる可能性がある設備やアイテムを設置することは見送ったほうが良いでしょう。
スペース全体の視認性にも配慮する
お客さまにとって、お子さまへの目配りはお買い物中であっても欠かせないことです。また、先述した安全性にも関連しますが、お客さまだけでなく店舗スタッフの方もスペースのお子さまに目を配り、安全を確認する必要があります。
キッズスペースは店舗のどこからでもよく見える場所への設置が望ましく、フロアのすべての方の目が届く状況にしておくことが大切です。
店舗全体との統一感を大切にする
キッズスペースは、お子さまに好まれる楽しくカラフルな雰囲気というイメージがあります。しかし、他のスペースとの雰囲気が違いすぎると、お客さまの居心地に影響を与えてしまうかもしれません。お店の全体的な雰囲気を意識し、それを壊してしまわないよう、統一感に配慮した設計やデザインにしましょう。
キッズスペースにはどんなものを用意すれば良いのか
安全に過ごせることが第一とはいえ、お子さまが退屈しないよう、遊び道具をいくつか備品として用意しておくことも忘れずに行いましょう。
マットや机・テーブル
安全に飛んだり跳ねたりできるマットや、座って読書などができる机やテーブルは、キッズスペースにぜひ設けたいアイテムです。しかし、店舗やキッズスペースの広さや、子連れ客の来店頻度、顧客の滞在時間を考慮して、設置するかどうかを決めると良いでしょう。特に、赤ちゃん連れのお客さまが多い場合はマットの設置がおすすめです。
おもちゃ
キッズスペースでは、お子さまが遊びに集中できることも大切です。このため、遊び道具をいくつか置いておくことも楽しく過ごしてもらうためには有効です。できるだけ多くのお子さまが遊べるよう、場所をそれほど取らないものが良いでしょう。また、お子さまが一定の時間夢中になってくれることで、保護者さんもお買い物しやすくなります。
木製パズルや積み木などの知育玩具は、見た目の雰囲気の良さと耐久性の高さが両立でき、お子さまが遊ぶにも安心感の高いおもちゃです。また男の子・女の子を問わず、幅広い年代のお子さまに仲良く楽しんでいただけるでしょう。
絵本、折り紙、ぬりえ
楽しく読める絵本や、静かに集中できるぬりえはキッズスペースにぴったりな遊び道具でしょう。店舗の特徴として、お客さまの滞在時間が短い場合は短時間で出来上がる折り紙などがおすすめです。
また赤ちゃん連れの来店が多く想定される場合、色鉛筆など誤飲や怪我の危険性があるものは置かないよう配慮しましょう。
すべり台などの室内遊具
公園のように遊べる遊具があれば、お子さまがより楽しく遊ぶことができます。しかし、大型遊具の設置は、店舗面積が広く、キッズスペースも広めに取れる場合に限られます。狭い店舗内に設置すると、他の来店客への衝突など、かえって危険がともなう可能性もあるため注意が必要になります。
消毒液やウェットティッシュ
お子さまの遊び場で気をつけたいことといえば、衛生関連への配慮も重要です。お子さまはよだれなどでマットや遊具を汚してしまうことも多いため、保護者の方やスタッフがすぐ簡単に拭けるよう、除菌ウェットティッシュや消毒液などを用意するようにしましょう。もちろん、これらは昨今の感染症予防にも有用なアイテムです。
まとめ
お客さまがじっくり商品を選んだり、商談に取り組んだりする店舗では、キッズスペースがあるだけで非常に重宝します。お客さまとの末長いおつきあいに備え、「家族で来店・滞在がしやすい店」をめざすにあたり、キッズスペースの設置はとても有用といえるでしょう。
お子さま連れのご家族にとっては、訪問する店舗の安全性も重要な要素です。キッズスペースの設置時にも「安全な店舗作り」を必ず念頭に置き、継続的に安全への取り組みを行いながら設置・維持・管理を実施していきましょう。
キッズスペース設置後の安全対策については、こちらの記事をご参照ください。
https://www.royal-co.net/column/dangerous-store/reliable-kids-space/