セルフレジの万引き対策は?セルフレジでの未払い・万引きを防ぐポイント

2025.01.29店舗の安全管理
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お客様自身が会計作業を行うセルフレジ。店舗としては、人材不足の解消や業務の効率化など、さまざまなメリットがあります。しかし、セルフレジは従業員の監視が行き届かないことが多く、万引きの手段に使われてしまうこともあります。

そこで今回は、セルフレジの未払い・万引き対策について解説します。

 

 

セルフレジとは

セルフレジとは、お客様自身で会計作業ができるレジのことです。セルフレジは、主に2つのタイプがあり、商品の読み取りからお会計まで自分で行う「フルセルフレジ」、商品の読み取りは従業員が行いお会計だけ自分で行う「セミセルフレジ」が、日本では主流です。

コロナ禍で感染症対策が求められた際、非接触で会計ができることからセルフレジの導入が進みました。さらに、レジにかかる人員削減や従業員の業務効率化、会計時の混雑緩和などのメリットがあることから、セルフレジの導入が広がっています。

 

セルフレジを利用した万引きが発生している

セルフレジの導入はさまざまなメリットがありますが、セルフレジを利用した万引きも発生しています。店舗にセルフレジを導入する場合は、店舗の状況にあわせた万引き対策を行うことが必要です。

 

セルフレジが万引きに利用される理由

では、なぜセルフレジが万引きに利用されるのでしょうか。ここでは、セルフレジで万引きが発生しやすい理由について見ていきましょう。

 

システムを悪用されている

セルフレジのなかでもフルセルフレジでは、商品の読み取りから会計までをすべてお客様自身で行っていただきます。このシステムを万引きに悪用し、一部の商品をスキャンせず代金を払わないでお店を出るといったケースがあります。

 

監視ができていない

セルフレジは無人での対応となることが多く、有人レジと比べると監視の目が少ない場合があります。特に、巡回やセルフレジをサポートする従業員がいない場合や防犯カメラの数が少ないといった場合は要注意です。監視ができていないと、バーコードのスキャンをスルーするなどの万引きが横行する可能性があります。

 

操作に慣れていない

お客様がセルフレジの操作に慣れていないことから、意図せずに商品のスキャンを忘れてしまうこともあるでしょう。故意に支払いをしなかったわけではなく、うっかり商品の代金を払わずにお店を出てしまったというケースもあります。

 

死角になる場所に設置されている

セルフレジのエリアがお店の奥にあり、防犯カメラや従業員の死角にあると万引きに利用されることがあります。さらに、上述でも解説したように監視の目が少なければ、万引き行為が多発する可能性があります。

 

セルフレジの万引きの手口

ここでは、セルフレジを利用した万引きの手口の詳細を解説します。

 

バーコードのスキャン漏れ

商品のバーコードをスキャンしているフリをして、実際はスキャンせず、袋にいれるといった手口です。特に、サイズの小さい商品や同じ商品を複数買うときによく見られます。ただ、故意ではなくうっかりスキャンを忘れてしまうケースもあります。

 

バーコードを別の商品にすり替える

商品のバーコードを読み取る際、価格の安い別の商品のバーコードにすり替えて購入するケースがあります。バーコードをすり替えることで、意図的に支払金額を減額させることができてしまいます。バーコードのすり替えは故意で行われることが多いため、注意が必要です。

 

複数の商品を持ってまとめてスキャン

複数の商品をまとめてスキャンしているように見せかけて、一部の商品を読み取らないようにする手口です。例えば、2つの商品を1つに重ねてスキャンし片方の商品はスキャンせずそのまま袋にいれるといったケースがあります。故意に行われる可能性もありますが、うっかり忘れてしまったという場合もありえます。

 

カート下の商品のスキャン漏れ

ショッピングカートの下段に置いた商品をスキャンせずにスルーするケースもあります。カートの上段の会計は行われるため、見抜くことが難しいといわれています。

 

セルフレジを利用した万引きの手口をご紹介しましたが、セルフレジにおける万引きは判断が難しいのが現状です。故意ではなくうっかりスキャンを忘れてしまったというケースもあり、慎重な判断が求められています。判断に迷う場合は、同じ手口によって何度も未払いのままお店を出るなど、常習的に行われているかどうかをチェックすると良いでしょう。

 

セルフレジによる万引き・未払いの対策

セルフレジは無人・非接触という特徴から万引きが発生しやすく、また故意ではなくスキャンを忘れて未払いのままになっている場合もあります。万引きか未払いかは判断がしにくいこともあるため、どちらも予防できるよう対策が必要です。ここでは、セルフレジによる万引き・未払いの対策について解説します。

 

積極的に声がけを行うなどしてアシストする

従業員が積極的に声がけを行うなどして、会計をアシストすることをおすすめします。例えば、レジ操作の手が止まっていたり不審な動きをしているお客様に、困っていることはないかなど声がけを行います。

声がけによって会計をアシストすることで、スキャン漏れや未払いを防げる場合があります。有人レジも設けている場合、購入する商品が多いお客様は、有人レジに誘導するのも1つの手段です。

従業員による声がけは万引きの抑制にもつながるため、積極的に実施しましょう。

 

従業員に周知する

セルフレジを利用した万引きがあることを従業員に周知し、巡回を強化することも大切です。あわせて、セルフレジのアシストなどの業務についても周知しましょう。顧客の行動や表情の観察方法などをマニュアルにし、共有するのもおすすめです。

 

防犯センサータグを取り付ける

防犯センサータグは、専用のタグが付いた商品を会計せずに外に出ると、警報音がなるシステムです。レジでスキャンしていない商品の持ち出しが確認できるため、特に高価な商品を扱っている場合は防犯センサータグの取り付けがおすすめです。

 

防犯カメラを増やす

セルフレジ付近の防犯カメラの台数が少ない場合は、防犯カメラを増やすなどして監視の目を増やすこともおすすめです。

防犯カメラを導入することで、見られているという意識を持たせるとともに、万が一万引きが発生した際は証拠にもなります。

 

死角になりにくいレイアウトにする

セルフレジが死角になる場所にある場合、お店のレイアウトを変更し、セルフレジの位置を変えるのも1つの手段です。この場合は、従業員やお客様の通りが多い場所や、従業員の目が届きやすい位置に設置すると良いでしょう。

 

出口でレシートをチェックする

出口でレシートをチェックするのも、万引き対策になります。レシートを見ることで、スキャンしていない商品を確認できることもあります。また、レシートに記載された専用コードをかざすことで出口のゲートが開くお店もあります。

 

まとめ:セルフレジを導入しているなら万引き対策も行う

今回は、セルフレジを利用した万引き・未払い対策について解説しました。

セルフレジは、無人であることや自分で商品を読み込むことから、この仕組みを利用した万引きが発生しやすいといえます。店舗側は、積極的な声がけや巡回などのほか、セルフレジ周辺への防犯カメラの設置やレイアウトの工夫など、店舗の状況に応じた万引き対策を検討しましょう。

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タグ : 対策 万引き セルフレジ
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