買い物中の子どもの怪我。相談先と応急処置方法について

2019.02.11子どもとのお買い物Q&A
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買い物中の子どもの怪我「お店での買い物中に、子どもが怪我をしてしまった!」
売場で事故が起こったとき、気になるのが店側の対応です。
「どちらかといえばうちの子どもが悪いかな……」という場合もあるかもしれませんが、明らかに店側に責任があるのに対応がいい加減で、納得ができないというケースもあるかもしれません。そのようなときにはどうすれば良いのでしょうか。

今回は、買い物に子どもが怪我をしてしまった場合の相談先や、怪我の応急処置の方法についてご紹介します。

国民生活センターの相談窓口を利用しよう

国民生活センターの相談窓口を利用しよう事故に関して店側の対応に不満があって、「具体的な解決策がほしい」、「話を聞いて相談に乗ってほしい」という場合は、国民生活センターの相談窓口を利用しましょう。

以下では、国民生活センターとは何かや、そういった相談窓口に電話をする際にまとめておいた方が良い点をご紹介します。

国民生活センターとは?

国民生活センターとは、国民生活センター法に基づいて設立された独立行政法人です。国民の生活をより良くするため、日本全国の消費生活センターと連携して消費者からの相談を受け付けたり、機関誌の刊行やメールマガジンの発行などを通じて情報提供を行ったりしています。

氏名や住所、電話番号などの個人情報

相談窓口では、相談者の氏名や住所、電話番号、性別、年齢、職業といった細かい個人情報を尋ねられます。これには、相談内容の信頼性を確かめるためであったり、より的確なアドバイスを行うためであったり、今後の未然防止や行政施策に役立てるためのデータ収集のためであったり、さまざまな目的があります。

個人情報を伝えるのに抵抗がある場合は、「ここまでは答えられる、これ以上は答えたくない」というラインをあらかじめ定めておきましょう。

お店側の詳しい情報や事故の経緯

こちらも同じ理由で、詳しく尋ねられる場合があります。できる限り、事故が起こった店の情報や、事故が起こったときの詳しい経緯などをまとめておいて、スムーズに答えられるようにしておきましょう。

特に事故の経緯は、時間や場所、店側の担当者の名前や対応、怪我をした部位や原因などできるだけ詳しく整理してまとめておくことをおすすめします。

診断書やお詫び状などの書類

事故の際、医療機関で診断を受けた場合は診断書や領収証を、店側からお詫び状などをもらった場合は、それらの書類をすべて揃えておきましょう。「これは関係ないかな……」と思うようなものでも、役に立つ場合があります。

店側にどんな対応を求めるのかを考えよう

店側にどんな対応を求めるのかを考えよう

■被写体の人物モデルはストックフォト承諾済みです。

「店で事故が起こったのに、誠意ある対応をしてくれなかった!」と怒りや悲しみでいっぱいになってしまっている人は、1度冷静になることも大切です。

もちろん、冷静になるために、相談窓口に電話をして思いを吐き出すのも有効な手段です。

冷静に事故の原因や店側の対応を考えてから改めて、自分がどうしたいのか、店側にどうしてほしいのかを見極めてみましょう。

子どもがよく負う怪我の適切な応急処置

子どもがよく負う怪我の適切な応急処置では、買い物中に子どもが怪我をした場合は、どのように処置すれば良いのでしょうか。
見た目は軽い怪我のように見えても、子どもは大人に比べて身体ができていないため、後々重症化してしまうケースがあります。そうならないためにも、怪我をした場合にはしっかりと応急処置を行わなければいけません。

以下では、買い物中の子どもによくある怪我とその対処についてご紹介します。

擦り傷や切り傷などで出血した場合

子どもは好奇心からさまざまな物をさわったり、よく転んだりすることから、擦り傷や切り傷を負いやすいといえます。買い物中にも、店舗入口のマットで足を滑らせて転んだり、陳列棚の角で指を切ったりといった怪我をすることがあります。
擦り傷や切り傷をそのままにしておくと傷口から細菌が侵入し、化膿したり治りが遅くなったりといったことが起こります。そのため、小さな傷であってもしっかりと処置しなければいけません。

擦り傷の場合、まずは傷口を洗います。特に、屋外での擦り傷は傷口が汚れていることが多いため、入念に洗うことが大切です。
洗った後はしっかりと消毒し、軟膏を塗ってからガーゼなどで保護します。ガーゼを直接傷口に当てるとガーゼがくっついてしまうため、可能な限り軟膏を使うようにしましょう。

切り傷の場合、傷口が汚れていれば水で流し、汚れていなければそのまま傷口を圧迫して止血します。
血が止まった後は消毒し、包帯などで傷口を保護します。傷口が大きい場合や出血が止まらない場合などは、圧迫止血しながら素早く病院を受診します。

打撲や指挟みの場合

打撲や指挟みの場合ドアで指を挟んだり、転んだ際に打ち付けたりと、圧迫や衝撃などによって怪我をすることも多くあります。こうした場合、適切に処置しないと痛みが長引くことがあるため注意が必要です。

打撲や指挟みなどの場合、まずは患部を冷やします。しっかりと冷やさないと腫れや皮下出血が大きくなり、重症化することもあります。
腫れが収まった場合には、冷やすのを止めて暖めた方が、治りが早いとされています。冷やしても痛みが続く、またはひどく痛む場合には、骨折などの可能性も考えられます。そうした場合には病院を受診しましょう。

また、頭を打った場合にはできるだけ安静にし、意識があるか、意識障害を起こしていないかをしっかりと確かめなければいけません。意識がある場合でも、目線が合わない、ろれつが回っていないなど少しでも異変を感じた場合には、すぐに病院を受診すべきです。

火傷の場合

熱い飲み物をこぼしてしまったり、試食販売のホットプレートをさわってしまったりなど、買い物中にも火傷をする可能性はあります。子どもは火傷の被害が大きくなりやすいため、対処をしっかり行わなければいけません。

火傷をした場合、まずは水道などの流水で痛みがなくなるまで10分以上冷やします。軽度の火傷の場合は、冷やした後に軟膏を塗っておきます。
水疱ができている場合、気になってさわったり潰してしまったりするお子さんが多いですが、水疱には傷口を保護する役割があるため潰さないように言い聞かせてください。また、服の上から火傷をした場合には、服を脱がすのではなくその上から冷やしましょう。

外で怪我をすると、治療用の薬などを持っていない場合が多いため、適切な処置ができないこともあります。軽度の怪我であれば最低限の処置を施し、家に帰ってからしっかりと手当を行いましょう。怪我の程度が大きい場合には、素早く病院を受診しましょう。

ねんざをした場合

ねんざとは、手首や足首、膝、指などをくじいて、関節やその周囲がダメージを受けた状態です。ほとんどの場合、患部が腫れ上がり、皮下出血する場合もあるので、冷水や氷、湿布などでよく冷やしましょう。
関節を動かすと悪化してしまうため、動かないように固定して腫れが引くのを待ちます。腫れや痛みがひどい場合や、痛みが長引く場合は骨折の可能性があります。

鼻血が出た場合

子どもはよく鼻血を出すもの。買い物中に突然鼻血が出て、止まらなくなってしまうこともあります。
鼻血が出ているときに上を向くと、鼻血が鼻から喉に落ちてそのまま鼻血を飲んでしまいます。気分が悪くなったり、場合によっては気道に入り込んでしまったりするため、首を前に倒して飲み込まないようにしましょう。鼻をつまんで圧迫すれば、いずれ止まります。
興奮して泣いたりするとさらに鼻血が出てしまうため、まずは子どもを落ち着かせることが大切です。

必要ならばすぐに医師の診察を受けましょう

必要ならばすぐに医師の診察を受けましょう子どもが負う怪我の多くは、家庭の応急処置で治せるものがほとんどです。しかし痛みがひどい場合や長引く場合、明らかに様子がおかしい場合などは、応急処置ではカバーできない怪我の可能性があります。
頭を強く打った場合などでは、後から症状が現われることもあるため、「いつもの怪我と違うな」と感じたらすぐに医師の診察を受けるようにしましょう。

まとめ

今回は、買い物中に子どもが怪我をした際の相談先と、怪我の応急処置についてご紹介しました。
怪我の原因がお店側にあると感じ、対応に不満を覚えた場合は、国民生活センターの相談窓口などに相談をしてみてください。お店の対応に問題があると判断された場合は、状況の調査や原因の究明などに向けて動いてくれるはずです。
また、子どもが怪我をした場合はできる範囲で応急処置を行い、それでも出血や症状が治まらないようであれば医師の診察を受けましょう。

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タグ : 赤ちゃん 子ども 売場 応急処置 損害賠償
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