ベビーカーでエスカレーターに乗っても大丈夫?お買い物中に注意すること
2019.04.15子どもとのお買い物Q&A売店舗や商業施設、駅などに赤ちゃんや小さな子どもと出かけた際、荷物が多くて困ってしまうこと、ありますよね。特にベビーカーは大きく、階段や狭い場所では扱いに困ってしまうもの。エレベーターを利用しようと思っても、エレベーター前に大勢の人が並んでいたり、そもそもエレベーターが設置されていなかったりといったこともあります。
そうしたときに、「エスカレーターに乗れたらどれだけ楽だろう……」と思う方も多いかもしれません。
しかし、ベビーカーでエスカレーターに乗っても大丈夫なのでしょうか?
今回はベビーカーでのエスカレーター利用を始めとした、お買い物中に注意したいことをご紹介します。
ベビーカーでのエスカレーター利用は大きな事故に繋がることも
赤ちゃんや子どもをベビーカーに乗せたままエスカレーターに乗っている姿を見たことのある方も多いことと思います。「他にもやっている人がいるんだし、気をつけて乗れば大丈夫なはず」と思う方もいるかもしれません。
しかし結論から言えば、ベビーカーでエスカレーターに乗るのはおすすめできません。なぜなら、ベビーカーでエスカレーターに乗った結果、転倒・転落してしまう事故があとを絶たないからです。
エスカレーターはベビーカーで乗ることを想定して作られていないため、赤ちゃんや子どもをベビーカーに乗せたままエスカレーターを利用するには、2段以上のステップにまたがって車輪を乗せるか、前輪か後輪を浮かせた状態で乗せる必要があります。
不安定な状態でエスカレーターに乗ったベビーカーは、ほんのわずかなきっかけでバランスを崩してしまいます。軽くグラつく程度なら大きな問題はないと思うかもしれませんが、ベビーカーの重さや体勢によってはベビーカーを支えきれず、転倒・転落してしまう危険性があります。
「自分はしっかり立って支えているから大丈夫」と思っていても、エスカレーターが安全上の理由で突然一時停止することも考えられます。また、後ろから小中学生が駆け下りてきてベビーカーや保護者の体、バッグなどにぶつかり、バランスを崩すこともありえるでしょう。
ベビーカーが転倒・転落してしまった場合、ベビーカーに乗っている子どもが大怪我を負ってしまうだけでなく、前後の利用客にベビーカーが当たったりドミノ倒しになったりして、他の人を巻き込んだ大きな事故につながってしまう可能性もあるのです。また、転落した際にベビーカーが破損し、使えなくなったり思うように動かなくなったりしてしまう可能性も考えられます。
「ベビーカーを持ち上げたりするのは慣れているから」という過信は大きな事故につながります。ベビーカーでエスカレーターを利用するのは絶対にやめましょう。
ベビーカーで外出する際に気をつけること
ベビーカーで出かける際には事故を避けるため、多少遠回りになってしまってもエレベーターを利用するようにしましょう。
エレベーターが見つからずに慌てることのないように、慣れない場所へ出かける際には駅や商業施設にエレベーターがあるかどうかを事前にチェックし、ルートを考えておくとスムーズにお出かけができます。駅構内のエレベーターの有無や位置などの情報を簡単に調べることができるスマホアプリなどもあるので、赤ちゃんや小さな子どもと電車でお買い物などに出かけることが多い場合はぜひ活用しましょう。
また、エレベーターを利用するために遠回りが必要になる可能性も考え、時間に余裕を持ってお出かけスケジュールを組んでおくと安心です。
ベビーカーを押してお買い物する際の注意点は?
ベビーカーで安全にお買い物をするためには、どんなことに注意すれば良いのでしょうか。
すいている曜日・時間帯を狙ってお買い物へ行く
ベビーカーでお買い物へ行く場合は、お店がすいている曜日や時間帯に行くことをおすすめします。
具体的には平日の午前中がおすすめ。開店直後に行けると、一番お客さんが少なく安心です。13~15時頃も比較的すいているので、午前中に行くのが難しい場合はこの時間帯に行きましょう。
狭い通路や混雑した場所は避けて通る
お店の中には、ベビーカーが通れるか通れないかギリギリの幅しかない通路などもあります。1人で買い物をしているときなら普通に通れますが、ベビーカーを押してお買い物をしているときは避けましょう。
また、セールワゴンなどが設置されていて、買い物客が大勢集まり混雑している場合もあります。人がごった返している場所をベビーカーで通るのは危険ですので、このような場所も避けてください。
無理せずに誰かに助けを求めましょう
ベビーカーでお買い物・お出かけをしているときに上の階や下の階へ移動したい場合は、エレベーターを利用するのが一番です。エレベーターがない場合は、安全性を考えて階段を利用することをおすすめします。
しかし、子どもが乗ったベビーカーを抱えて階段を登り降りするのは大変危険です。荷物が多いときなどは、駅員や店員など、周囲の人に荷物やベビーカーを持ってもらうように協力をお願いしましょう。子どもは自分で抱っこして、ベビーカーや荷物を持ってもらうとかなり楽に階段を登り降りすることができます。
駅員や店員の方に声をかける際に「迷惑じゃないかな……」「忙しいんじゃないかな……」と遠慮してしまいがちですが、事故防止のためにもできる限り積極的にお願いするようにしましょう。駅によっては、駅員の呼び出しインターホンや呼び出しボタンを設置している場合もあるので活用しましょう。
また、近所に買い物に行く際などはベビーカーではなく抱っこ紐などを利用するという方法もあります。抱っこ紐を利用すれば、ベビーカーよりも自由に動き回ることができます。子どもの様子も簡単に見られるので、短時間のお出かけであればベビーカーよりも抱っこ紐の方が手軽に出かけられるかもしれません。
赤ちゃんや小さな子どもを連れて出かけるのは大変なことです。「もっと楽をしたい」、「お出かけにかかる時間を短縮したい」と思うかもしれませんが、転倒・転落事故が起きてしまわないためにも、できる限りの安全策を取ることが大切です。
まとめ
今回は、ベビーカーでのエスカレーター利用の危険性や、ベビーカーでのお買い物中の注意点などをご紹介しました。
繰り返しになりますが、ベビーカーに赤ちゃんや子どもを乗せたままエスカレーターを利用することは大変危険です。赤ちゃんや子どもだけでなく、周囲の人にも危害を加える恐れがありますので絶対にやめましょう。
安全にお買い物を楽しめるよう、ベビーカーを正しく利用するよう心掛けてくださいね。