買い物時のコロナ対策!感染リスク軽減のために自分たちができること

2020.09.28子どもとのお買い物Q&A
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今なお世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。感染を防ぐためには、日頃の生活でどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

今回は買い物時に行いたい新型コロナウイルスの感染対策をご紹介します。

 

新型コロナウイルスにはどんなきっかけで感染するの?

買い物中の感染対策を知る前に、まずは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はどのような経路で感染するとされているのかを知りましょう。

一般的な感染症の感染経路は、飛沫(ひまつ)感染、接触感染、空気感染の3つです。このうち、買い物時に消費者側で対策ができるのは、主に飛沫感染と接触感染についてです。

 

飛沫感染

飛沫(ひまつ)とは、人が咳やくしゃみをしたときや、しゃべったときに口から飛び出るしぶきのことです。この飛沫と同時に空気中に放出されたウイルスを、他の人が鼻や口から吸い込むことによって、ウイルスに感染します。マスクをしたり口を覆ったりしていない感染者と至近距離で会話をしたり一緒に食事をしたりすると、この飛沫感染リスクが高まります。

 

接触感染

接触感染とは、感染者の飛沫が付着した皮膚やものを他の人が触ることによって感染することです。例えば、感染者が咳をした際に口を手で押さえ、その飛沫がついた手で他の人と握手をし、その人が握手をした手で鼻や口、目などをさわることによって感染します。飛沫がついた手でドアノブをさわった場合は、その後ドアノブをさわったすべての人に感染リスクが生じます。

 

買い物時の新型コロナウイルス感染対策の基本

買い物の回数・所要時間を減らす

買い物での感染リスクを最小限に抑えるために一番大切なのは、買い物へ行く回数を減らすことです。スーパーやショッピングモールへ行く機会を最小限にすることで、感染者やウイルスに接触する機会を減らすことができます。

2020年4月に緊急事態宣言が発令された頃、東京都知事が「買い物は3日に1回程度に」と発言したことは記憶に新しいのではないでしょうか。買い物回数に関する要請がされていない現在も、できれば3日に1回程度のペースを目安にしたいところです。

 

買い物の回数や所要時間を減らすには、事前に買い物リストを作るなどして計画的に買い物するのがおすすめです。1週間のこんだてをあらかじめ考えておき、何が必要かをリストアップしておけば、買い忘れを防げるので安心です。

多めに買っておいた食材を冷凍保存しておいたり、賞味期限の長い缶詰やレトルト食品を活用したりするのも一つの手ですね。缶詰やレトルト食品は災害時の非常食にも役立つので、そろえておいて損はありません。

 

感染対策を実施しているお店を選ぶ

買い物へ行くお店選びも重要です。しっかりと感染対策を実施しているお店を選びましょう。

お店の外に「感染対策実施中!」「定期的に消毒を実施しています」などの言葉が書かれたのぼりやポスターを掲示して感染症対策をPRしている店舗なら、比較的安心して入店できます。来店客向けに「マスク着用」「ソーシャルディスタンスの確保」の協力を依頼するポスターの掲示があるかどうかもチェックしましょう。

お店に入った後も、出入り口付近に消毒液が設置されているかどうか、出入り口が一方通行になるよう対策されているか、店員の方がマスクや手袋を着けているかなどをチェックします。マスクをあごまで下げている店員がいたり、明らかに体調が悪そうな店員がいたりした場合は、店舗の感染対策が徹底されていない可能性が高いといえます。今後の利用は控えたほうが良いかもしれません。

 

入店人数を減らす

買い物の際、お店に入る人数を減らすことも大切です。入店人数を減らすことで、お店が混雑するのを防ぐことができます。

家族の中で買い物担当を1人決めて、その人が買い物へ行くようにするのが最善ですが、小さなお子さんがいるなどの理由で難しい場合もままあるでしょう。数人で買い物へ行く際は、店内が混雑している時は特に注意してください。

家族で自家用車に乗って買い物へ行った場合、店内が混雑していたら半分は車内で待機するなども一案です。ただし、買い物へ行く人数を減らすために小学生以下の子だけで留守番させたり、車内で待たせたりすることは絶対にやめましょう。

 

赤ちゃんや子供だけで留守番をさせるのは大変危険です。留守番中に火事や地震が起きたときに子供の身を守ることができませんし、ベランダからの転落事故の多くも親がいないすきに起こっています。赤ちゃんや子供の留守番のリスクについては、以下の記事をご覧ください。

関連記事>>近所での買い物くらいなら、赤ちゃんを家に置いて外出してもいい?

関連記事>>多発する子どもや赤ちゃんの転落事故。防ぐにはどうすればいい?

 

子供の車内放置は、子供が熱中症になったり不審者に連れ去られたりといった危険性があります。車内放置のリスクについては、詳しくは以下の記事をご参照ください。

関連記事>>子供の車内放置は厳禁。置き去りの危険性と事故事例について

 

混雑している時間帯を避ける

できれば、買い物へ行く時刻にも気をつけましょう。店舗によって混雑しやすい時間帯とそうでない時間帯があります。できるだけ空いている時間帯に買い物へ行くようにすることで、感染リスクを低くすることができます。

食品スーパーは午前10時~12時頃のお昼頃と、午後3時~5時頃の夕方に混雑するお店が多いようです。土日祝や特売日も混雑するので避けましょう。

 

コロナ渦の買い物中に気をつけたいこと

マスクを着用する

口から飛沫が出るのを防ぐために、店内ではマスクを着用しましょう。中にはマスクを着けていないと入店できない店舗もあります。

ただし、幼い子供に関してはマスクの着用は絶対ではありません。WHOは5歳以下の子供はマスクを適切に使用できない可能性があるため、マスクの着用は不要という指針を出しています。また、日本小児科医会は、2歳未満の小さな子供は窒息や熱中症の危険性があるため2歳未満児にマスクを着用させるのは避けるよう呼びかけています。

 

入店時・退店時に手指を消毒する

店内にウイルスを持ち込まないため、入店時には手指にしっかり消毒液をすり込みウイルスを除去しましょう。また、買い物中にさわったものからの接触感染を防ぐため、退店時にも消毒することをおすすめします。

 

買い物かごやカートを消毒する

買い物かごやショッピングカートはたくさんの人の手がふれるもの。店舗側でも定期的に消毒を行ってはいますが、行き届いていない可能性もあるので、除菌ウェットティッシュなどを持参し、持ち手部分などを拭いてから使うと安心です。

 

周囲の人と一定の距離を取る

他の買い物客や店員と、できるだけ距離を取るよう心がけましょう。行きたい売り場が混雑している場合や少し待つ、レジ前では一定の間隔で並ぶなどしてソーシャルディスタンスを保つことが大切です。

 

キャッシュレス決済を活用する

紙幣や硬貨は多くの人がふれるものであるため、接触感染のリスクがあります。できるだけ現金支払いは避けたほうが良いでしょう。

キャッシュレス決済の中でも、交通系ICカード、QRコード決済などの非接触型決済がおすすめです。クレジットカードは店員に一度手渡す必要があったり、キーパッドやディスプレイなどにふれて暗証番号入力やサインをしたりする場合があるので感染リスクが高まります。実店舗での買い物にクレジットカードを利用する場合は、買い物客自身がスワイプやインサートできる端末を設置している店舗や、暗証番号入力が省略されている店舗を選ぶと安心です。

 

外食を控えてテイクアウトなどを利用する

レストランやカフェ、居酒屋などの店内での飲食は、飛沫感染も接触感染もリスクが高いといえます。できれば店内飲食は控えて、テイクアウトやデリバリーなどを利用しましょう。

 

購入品の消毒はするべき?

お店で買ってきた商品やそのパッケージにウイルスが付着していることを心配に思い、帰宅後にすべて消毒をしたほうが良いのか悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、米食品医薬品局(FDA)の発表によると「食品やパッケージから新型コロナウイルスに感染したことを示す証拠はない」とされています。

心配な場合は、外せる外装はすぐに捨てる、購入後1日程度放置しておくなどの対策を取ると良いでしょう。

 

おわりに

今回は、買い物時のコロナ対策をご紹介しました。

感染者数が増えてきたり身近に感染者が出たりすると、買い物へ行くことすら不安になってしまうかもしれません。

買い物へ行く時は混雑を避け、マスク着用や手指の消毒、ソーシャルディスタンスの確保などの最低限の感染対策を行い、素早く買い物を終わらせて、帰宅後はしっかり手洗いをしましょう。

新型コロナウイルスは未知のウイルスではありますが、他の感染症と同様に基本的な感染対策をしっかり行うことが大切です。ウイルスを正しく恐れ、安全に買い物を楽しみましょう。

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タグ : 対策 買い物 コロナ
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