子供と自転車でお出かけ!走行中に事故が起こる原因は?

2019.07.01子どもとのお買い物Q&A
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補助輪なしで自転車に乗れるようになった子供の運転は、大人の運転に比べるとまだまだ危なっかしいものです。子供が1人で自転車であちこち遊びに行くようになる前に、大人は何度か一緒に道路を走って、事故防止の意識を促してあげましょう。たとえば、交通ルールを守って走っているか、スピードを出しすぎていないかなどをチェックして、その知識を教えてあげましょう。

子供の自転車事故が起こる原因

まず、子供の自転車事故はなぜ起きるのでしょうか。ここではその原因を考えていきます。

子供は背が低く死角になりやすいため

子供は大人に比べて背が低いために、車のドライバーから自転車に乗った子供の姿が見えず、事故が起きてしまうことがあります。

子供は予想外の動きを取るため

子供は大人が思ってもみないような行動を取ることが多々あります。自転車に乗っているときも例外なく同様です。

横断歩道を渡っている最中にちょうちょを見つけて立ち止まってしまったり、道路の反対側に友達の姿を見つけてつい赤信号を渡ってしまったりといった行動が原因となり、事故につながることもあるのです。

子供は大人の真似をするため

子供は、大人の行動を真似ることで新しいことを学んでいきます。これは生物としての本能です。

ただし、それは間違った行動を目にすれば、その行動を真似してしまうということです。

たとえば、横断歩道のない場所で大人が自転車で斜め横断している姿を目にすれば、子供は「ここは横断歩道じゃないけど渡ってもいいんだ」と思い、真似をして渡ってしまいます。

斜め横断をした大人が渡る前に左右を見て車が来ないことを確認してから渡っていたとしても、多くの子供は「斜め横断をした」という行動しか見ていません。そのため、安全確認をせずに斜め横断をしてしまいます。

このような、大人が軽い気持ちで犯した交通ルール違反を子供が真似ることで、自転車事故につながることがあります。

自転車事故につながる!子供がやりがちな交通ルール違反

子供の自転車事故は、子供側に原因があって発生することもあります。

ここでは、自転車事故を招きかねない、交通ルール違反の危険な行動の例をご紹介します。

ながら運転

友達や親に連絡しないといけない、でも急ぎたい…そんなときに「ながらスマホ」で自転車に乗ってしまう子もいることでしょう。

スマートフォンや携帯電話を操作したり通話したりしながらの運転や、傘をさしながらの運転は片手がふさがり前方不注意となるため大変危険です。

また、イヤホンで音楽を聴きながらの運転も、車のクラクションなどの周囲の音が聞こえなくなるほか、注意力散漫になるため危険です。道路交通法でも、周りの音が聞こえない状態で自転車を運転することは禁止されています。

二人乗り運転

友達同士で二人乗りをする子供も多いですが、子供同士の二人乗りは禁止されています。

二人乗りをするとバランスが取りにくくなり、転倒のリスクが上がります。また、万が一転倒しどちらかがケガを負った場合、賠償責任問題につながることも考えられます。

車道の右側を走行

2013年12月の道路交通法改正により、自転車が車道の右側の路側帯(路肩)を走ることが禁止となりました。しかし、子供だけでなく多くの大人もこの交通ルールを認識していないため「わざわざ反対側に渡るのが面倒だから」「ほんのちょっとの距離だけだし」などの理由で、自転車で右側走行してしまっているのが現状です。

車道の右側を自転車で走行するのは立派な道路交通法違反ですし、自転車が車道の右側を走行すると車に逆走する形になり、大変危険です。

自転車で子供と一緒に走る場合の注意点

子供と一緒に自転車走行する際に悩ましいのが、「子供が走る位置」。大人の前を走らせるべきなのか、後ろを走らせるべきなのか、迷ってしまいますよね。子供と一緒に自転車で走る際は、どういった点に注意すればいいのでしょうか。

子供は大人の後ろを走らせて、お手本を見せましょう

「子供がフラフラせずに運転できているか」「スピードを出しすぎたり遅れていたりしないか」をチェックするには、大人の前を走らせるほうが都合が良いように思えます。

しかし、車や歩行者が自転車前に飛び出してきた際、子供はとっさの対処をすることができません。緊急時であればあるほど「スピードを落として」「右に曲がるよ」「止まって」など、大人のとっさの指示にも反応することは難しいため、事故を防ぐためにも大人の後ろを走らせることをおすすめします。

大人の後ろを走らせる際には、大人は子供のお手本となるように、いつも以上に交通ルールをしっかり守って走るように意識しましょう。

ただでさえ、子供は無茶な運転をしがちです。事故予防のためにも、一時停止などの交通標識は必ず守り、曲がり角などの衝突事故が起こりそうな場所はいったん停止をするなど、慎重に慎重を重ねた運転を子供に覚えさせることが大切です。

スピードを落としてゆっくりと走る

普段通りのスピードで自転車を走らせて子供との距離が空いてしまうと、子供は親についていくのに必死になって、周囲への注意が散漫になりがちです。

子供と自転車で走る際には、子供が余裕を持ってついてこられるように、スピードを落としてゆっくり走るようにしましょう。遅れていないか、車間距離が適切か、こまめに振り返って子供の様子を確認することも大切です。

交差点は一緒に渡る

危険がたくさんの道路の中でも、さらに気をつけたいポイントが「交差点」です。

大人が先行して走っている場合、車からは後続する子供が死角で見えていない場合があります。運転手が、子供に気づかず車を発進させて事故になるケースも多くあるため、交差点は特に注意が必要です。

交差点を渡る際は前後に並ばず、横に並走して渡るようにしましょう。

子供の自転車事故予防のために大切なこと

では、子供の自転車事故を未然に防ぐためには、どんなことに注意すれば良いでしょうか。

交通ルールを教え、日々意識させる

まずは、正しい交通ルールを教え、日々守らせることが大切です。交通ルール違反行為についても教え、なぜその行動をしてはいけないのか、した場合にどういったことが想定されるのかなどについても話をしましょう。

ヘルメットを着用させる

万が一事故に遭ってしまった場合に備えて、ヘルメットをかぶらせることも重要です。

自転車事故による死亡者の過半数は、頭部のケガが原因とされています。ちょっとした転倒を大ケガにしないためにも、一緒にお出かけするときはもちろん、子供が1人で自転車に乗るときにもヘルメットをかぶるよう声掛けをしましょう。

「急がない」ことが一番大切

事故を未然に防ぐためには、「たくさんの人や自転車が行き交う場所では、自転車を降りて押して歩く」「スピードを出しすぎない」「危ないと思ったらすぐに止まる」など、急がない対応が一番大切です。

友達と遊ぶ約束があったり、習い事の時間が迫ったりしていると、子供はついつい急いでしまいがちです。時間よりも身の安全を守ることのほうが大事だと、日々伝えていくことが事故予防につながります。

まとめ

自転車は徒歩よりも速く移動できる便利な道具です。しかし、ひとたび事故に遭えば命に関わるケガにつながることもあります。ときには走行者自身が加害者にもなりうる乗り物です。

子供は、ついついふざけて片手運転をしたり、スピードを出しすぎたり、無茶な運転をしがちです。事故予防のためにも、大人が正しい運転やルールをしっかりと教えることが大切といえるでしょう。

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タグ : 子ども 事故 防止 自転車
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