子連れ買い物のイライラを減らすために、子供と交わしたい約束事
2020.06.22子どもを事故から守るために売場にさまざまな商品が並べられているお店は、子供にとってテーマパークのようなもの。ついテンションが上がって、はしゃいでしまう子供は多いものです。
商品に勝手に触ってパッケージに穴を開けてしまったり、売場を走り回ってほかの人にぶつかってしまったり、ディスプレイを倒してしまったり……その結果、お店に迷惑がかかってしまうだけでなく、子供が怪我をしてしまう可能性もあります。
今回は、子連れでの買い物を楽しく安全なものにするためにはどうすれば良いのかを考えていきましょう。
子連れでの買い物は大変!
まずは、子連れでの買い物が大変な理由を改めて考えてみましょう。
ゆっくり買い物ができない
好奇心旺盛なお子さんの場合、少し目を離すとほかの売り場へ行ってしまったり棚から商品を取ったりするので、ゆっくり商品を選ぶことができません。急いで買い物したために買い忘れをしてしまったり、どの商品が良いかをじっくり考える時間が取れなかったりすることにストレスを感じている方も多いはずです。
周りの人に迷惑を掛けてしまう
眠気や空腹などで子供が不機嫌になってしまい、お店の中でぐずることも。売り場の通路で大の字になって寝転んだり、大泣きしたりされてしまい、ほかの買い物客からの視線にいたたまれなくなった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。イライラして怒鳴りつけてしまい、自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。
買い物を楽しく安全にするために、子供としたい5つの約束
親子で楽しく安全に買い物をするためには、事前に子供と「約束」をしておくことが大切です。家を出る前に、以下の5つをしっかりと約束しておきましょう。
売場の商品に勝手に触らない
ディスプレイに並べられた売場の商品は、子供にとって大いに好奇心を刺激するもの。気になるとつい手を伸ばしてしまうのが子供です。お店に連れて行くときは、売場の商品に勝手に触らないことをよく言い聞かせておきましょう。
ある程度子供が大きければ、「どうして売場の商品を触ってはいけないのか」、「不用意に触るとどうなってしまうのか」といった点を教えておくと、子供も自分で判断して触らないよう気をつけることができます。
売場では走らない
広々として迷路のようになっている売場は、子供にとっては格好の遊び場。ついはしゃいで走り回ってしまいがちですが、ほかのお客様の迷惑にもなり、転んで怪我をしてしまう危険性もあります。
できる限り親のそばにいて、売場を走らないようによく注意しておきましょう。
ディスプレイに乗ったり、寄りかかったりしない
気になるものを手に取ろうと売場の棚に乗り上げてしまったり、疲れてしまってついディスプレイに寄りかかったりすることもあるかもしれません。ディスプレイが倒れたり、転落してしまったりする危険性がありますので、子供がディスプレイの上に乗ったり寄りかかったりしないようによく言い聞かせておきたいところです。
駐車場近辺では親のそばから離れない
スーパーやショッピングモールなどの駐車場は混雑していることも多いもの。駐車場近辺での交通事故は意外と発生件数が多いため、駐車場の中や、車の出入り口付近を通る際は注意が必要です。
特に背の小さい子供が1人で歩いていると、車の運転席からは死角になって見えていない場合もあるため、駐車場の中や周辺は1人で歩かないようあらかじめ伝えておきましょう。日頃から「駐車場の中や近くは危ないから気を付けようね」と言い聞かせることも大切です。
感染症が不安な時期はマスクや手洗い・消毒をさせる
新型コロナウイルスのような感染力の強い感染症が流行している時期や、インフルエンザなどの感染症が流行する冬場は、買い物中のウイルス感染が心配という方も多いですよね。感染拡大を防ぐためには、マスクの着用や手指の消毒を子供にも徹底させたいところです。
子供がマスクをつけるのを嫌がる場合は、子供が好きなキャラクターのマスクや好みの色柄のマスクを用意しましょう。日頃からマスクや手洗い・消毒の重要性を伝えることも大切です。
ただし、2歳未満の乳児にとってはマスクの着用はむしろ危険だとされています。公益社団法人 日本小児科医会が公表した資料には、マスクによって呼吸がしにくくなり心臓への負担となったり、熱がこもって熱中症のリスクが高まったりといった危険性があると書かれています。0歳や1歳の子供にはマスクはつけさせず、ベビーカーやショッピングカートなどに乗せるなどして不用意に動き回らないようにだけ心掛けましょう。
子連れでの買い物中に親が心掛けたいこと
子供と約束をする以外にも、買い物を安全にスムーズに済ませるために行いたいことはあります。ここでは、特に心掛けたい3つのことをご紹介します。
買い物時間はできるだけ短縮する
長い時間お店の中にいると子供は退屈してきてしまい、ぐずったり走り回ったりしてしまいがちです。結果的に買い物が大変になるので、子連れでの買い物はできるだけ時間を短縮してスピーディーに終わらせたほうが良いでしょう。
買い物時間を短縮するには、買うものを事前にリストアップしておく、オンラインショップでリサーチしておく、フロアマップを確認して見る順を決めておくなどの対策が有効です。ほかにも、現金払いではなくクレジットカードやQRコード決済などのキャッシュレス決済を利用すれば、お会計の時間を短くできる場合もあるので、利用できる決済方法についてもチェックしておくことをおすすめします。
トイレは先に済ませておく
買い物中に子供が突然「トイレに行きたい!」と言い出した場合やおむつが原因で泣いている場合は、それまでの買い物を中断して、急いでトイレへ向かわなくてはいけません。このような事態を防ぐため、トイレは買い物へ行く前に済ませておくようにしましょう。
子供がお店のトイレに行きたがらない場合もあるので、お店が家から近い場合は、家のトイレで済ませていくと安心です。
子供用のカートを利用する
子供用カートに乗せたりお手伝いカートを押してもらったりすると、子供が不必要に動き回らなくなります。最近は車のハンドルや人気のキャラクターをあしらったカートのほか、子供が2人乗れるカートなどを設置する店舗も増えていますので、ぜひ活用してみてください。
子供も買い物に参加してもらおう
お店の売場を静かに歩き回るのは、大人にとっては何でもないことでも子供にとってみるとただただ退屈な時間です。
できれば、ただ子供を買い物に付き合わせるのではなく、「ウインナー1袋取ってくれるかな?」、「今日のお味噌汁の具は何がいいと思う?」など、子供にも買い物に参加してもらいましょう。
商品を取ったりメニューを考えたりして、それまで「遊び場」だったお店を「お手伝いの場」にすることで、子供も言いつけを守りながら買い物を楽しむことができます。
まとめ
今回は子連れで買い物へ行くときに子供としておきたい約束や、買い物を安全に楽しく行うための対策についてご紹介しました。
子連れでの買い物はとても大変なことです。イライラしてしまうことも多いでしょう。だからといって、小学生以下の小さな子供だけで留守番をさせたり、駐車場に停めた車の中で待たせたりすることは、熱中症や連れ去りなどさまざまなリスクがあるためおすすめできません。
子供と一緒に買い物へ行くときは、できる限り買い物の時間を短縮する、子供が座れる専用カートを利用するなど、子供が退屈しない、疲れない工夫をしましょう。