【パパ必見】階段で安全に運ぶには?ベビーカーの正しい押し方
2019.02.04子どもを事故から守るためにママよりもベビーカーに触れる機会の少ない、パパ。買い物の際のベビーカーの扱い方は理解しているでしょうか?もしかしたら、危険な扱い方をしているかもしれません。子どもにケガをさせてしまうことのないよう、ベビーカーの安全な使い方を知り、安全対策をしましょう。
パパが子どもをベビーカーに乗せる前にチェックしておきたいこと
まずは、お子さんをベビーカーに乗せる機会の少ないパパがベビーカーを利用する際に注意してほしいことをご紹介します。
使用前にハンドルやタイヤストッパーのロックの掛け方を確認しておく
ベビーカーには、不用意なベビーカーの折りたたみを防ぐためのハンドルロックや、ベビーカーを停めておく間に勝手に動いてしまうことを防ぐためのタイヤ(車輪)ストッパーなどの安全対策ロック機能があります。
これらのロックが必要な状況になってから、「ストッパーの場所が分からない」「ロックの掛け方が分からない」などとなっては大変です。子どもを乗せたり移動をしたりする前に、ロックの位置や掛け方をきちんと確認しておきましょう。
短時間でもシートベルトを着けるよう心掛ける
「ベビーカーに乗せるのはほんのちょっとの間だから」「買い物中は室内だから危険はないはず」などと考え、シートベルトを着けずに子どもをベビーカーに乗せようとしたことのある方もいるかもしれません。でもそれは危険な行為です。そのわずかな時間の中でベビーカーごと転倒しまうこともありますし、室内でも段差や人混みなどの危険はたくさん潜んでいます。
子どもをベビーカーに乗せる際は、短時間でも必ずシートベルトを着用しましょう。
また、一度シートベルトなしで乗せてしまうと、次乗るときにもシートベルトを着けるのを嫌がる可能性があります。それが長時間ベビーカーに乗せて移動するときや、揺れる電車やバスの中だったら……大変ですよね。そんなトラブルを防ぐためにも、シートベルトは必ず毎回締めるよう心掛けてください。
シートベルトの長さを調節する
シートベルトの長さを、お子様の体の成長や衣服の厚さなどに合わせて調節することも大切です。
シートベルトを嫌がる原因は、もしかしたらシートベルトがきつくなってしまっていることかもしれません。また、室内に入って上着を脱がせた後にまたベビーカーに乗せた場合、上着の分だけシートベルトに隙間ができて、子どもがベビーカーから落ちやすい状態になっていることもあります。
肩のベルトは、ベルトの紐と子どもの体の間に大人の指が1本入るくらいに、腰のベルトは指4本が入るくらいに調節するのが望ましいとされています。ベビーカーに乗せる際は、シートベルトが体に合った長さになっているかどうかをチェックしましょう。
安全で正しいベビーカーの押し方
では、ベビーカーを安全に使うためにはどんな対策をすれば良いのでしょうか。
【安全対策1】買い物袋をベビーカーにかけない
ベビーカーのハンドル部分に買い物袋をかける――買い物をした後、ちょうどよいからと、こんな行動をしてはいないでしょうか?
ベビーカーは、赤ちゃんを乗せて押すことを想定して作られているのであって、ハンドル部分に物をかけることを前提として設計されている訳ではありません。そのため、ハンドル部分に重たい買い物袋をかけると、ベビーカーに想定外の負担がかかり、重心がずれ、ベビーカーが転倒してしまう可能性があるのです。
ハンドルに市販のフックを取り付けている場合でも、転倒の危険はあります。フックを利用する場合は、耐荷重量以上の荷物をかけないことと、左右のバランスに注意して利用しましょう。
【安全対策2】ベビーカーを停止させるときにはストッパーにロックを
ベビーカーの扱いに慣れていないパパがやってしまいがちなのが、ベビーカーを停めておくときにタイヤのストッパーにロックをかけ忘れてしまうことです。
ベビーカーに子どもを乗せるとき・降ろすときや、お会計中、電車に乗っているときなどにうっかりロックをかけ忘れてしまうと、子どもがベビーカーの上で動いた反動でタイヤが動いてしまい、転倒などの事故につながりかねません。子どもをベビーカーから降ろしている場合でも、誰かがぶつかってベビーカーが動いてしまい、子どもや他の人にケガをさせてしまう可能性があります。
ベビーカーを停止させるときには、必ずタイヤのロックをかけることを徹底しましょう。
【安全対策3】子どもに自分で乗り降りさせない
少し子どもが成長したときに注意したいことが、子どもに自分でベビーカーを乗り降りさせてしまうことです。【安全対策1】で述べたように、ベビーカーは子どもを乗せることを想定して作られています。それはハンドル部分に限らず、ベビーカー全体のことにいえます。本来であれば負担がかからないはずの場所に負担がかかると、簡単に重心がずれてしまうのです。
子どもが自分でベビーカーを乗り降りした場合は、タイヤに予期せぬ負荷がかかり、転倒する可能性もあります。子どもが成長したとしても、必ず親が子どもを抱きかかえて乗り降りをさせるようにしましょう。
【安全対策4】ベビーカーや子どもから目を離さない
どんなに安全対策を万全にしてベビーカーを使用していても、事故やケガを100%防ぐことはできません。シートベルトを上手に抜けてベビーカーの座面に立ち上がったり、床に落ちたおもちゃを拾おうと体を横から大きく出したりなど、子どもはどんなことをするか分かりません。
子どもをベビーカーに乗せている間は、移動中でも停止中でも目を離さないようにしてください。
階段でのベビーカーの運び方は?
ベビーカーで移動をする際の困りごとといえば、階段の上り下りです。
ショッピングモールや駅のエレベーターは混雑していてなかなか乗れないこともありますし、そもそもエレベーターがない駅も少なくありません。このような場合は階段で移動せざるを得なくなります。
では、ベビーカーを階段で安全に運ぶにはどのようにすれば良いのでしょうか。
子どもを乗せたままベビーカーを運ぶのは絶対NG!
力自慢のパパは、子どもを乗せたままベビーカーを持ち上げて階段の上り下りをすることも簡単にできるかもしれませんが、安全面からいうととてもおすすめできない行為です。
万が一パパが足や手を滑らせたら、もしくは前や後ろから人がぶつかってきたら、ベビーカーは高い位置から落下してしまいます。シートベルトを着けていたとしても、子どもの頭から地面や床に落下すれば意味はありません。そのまま階段を滑り落ち、大ケガにつながる可能性もあります。
子どもを乗せた状態で、ベビーカーを持ち上げて階段を移動するのは絶対にやめましょう。
子どもは抱っこ、ベビーカーは折りたたんで運ぼう
ベビーカーで階段移動する場合は、子どもはベビーカーから降ろして抱っこ、もしくは手をつないで一緒に歩き、ベビーカーは折りたたんで運びましょう。保護者が複数人いる場合は抱っこ係とベビーカー係で分担すると、より安全です。
電車内でのマナーは?
電車やバスに乗車する際も、基本的にはベビーカーは折りたたまずに乗車して良いとされています。車内でベビーカーが動いてしまうことのないよう、タイヤのストッパーを掛け、さらに手でしっかり抑えておきましょう。
また、子どもや周囲の人たちが安全に過ごせるように、車内が混雑してきた際は状況を見てベビーカーを折りたたむなどの配慮も必要です。
まとめ
今回は子育て初心者のパパ必見の、ベビーカーの正しい使い方をご紹介しました。
ベビーカーの扱いに慣れていないと、知らず知らずのうちに危険な行為をしてしまう可能性があります。ご紹介した内容に注意して、ベビーカーを安全に扱い、子どもとの買い物の時間を楽しくすごしましょう。
パパだけではなく、ベビーカーの扱いに慣れたママも、ぜひ、改めて気をつけるようにしてください。