ベビーカーと抱っこ紐を比較!赤ちゃんとお買い物をするときに安全なのは?
2018.09.25子どもを事故から守るために
赤ちゃん連れでのお買い物は、お母さんにとってはなかなか大変なことです。家族などが一緒ならば赤ちゃんを見ていてもらったり、買い物カゴを持ってもらったりできますが、平日のお買い物は赤ちゃんと2人で行く方が多いことと思います。
赤ちゃんと2人でお出掛けするときの必需品といえば、ベビーカーと抱っこ紐。では、どちらのほうがより安全にお買い物ができるのでしょうか。今回は、赤ちゃんとのお買い物という観点から、ベビーカーと抱っこ紐のメリットとデメリットを比較し、安全にお買い物をするために必要なことは何なのかを考えていきましょう。
赤ちゃんとお買い物をする際に気を付けることは?
赤ちゃんとお買い物をするのはとっても大変。しかし、だからといってまったくお買い物へ行かないわけにはいきません。ネットスーパーなどの便利なお買い物方法もありますが、やはりお店に行って実際に手にとって買いたいものなどもあることでしょう。実店舗でのお買い物が良い気分転換になっている場合もありますよね。
では、赤ちゃん連れでお買い物へ行くなら、どんなことに気を付ければ良いのでしょうか。
お店が混雑している時間帯を避ける
多くのお客さんで混み合っている時間帯は、ベビーカーや抱っこ紐を利用した状態だと、店内での移動がしにくくなります。動きにくいだけでなく、他のお客さんや店内の設置物などとの接触事故など、赤ちゃんに危険が及ぶ可能性もあるため注意が必要です。
さらに、人混みから風邪や感染症のウイルスをもらうことも考えられます。生後半年以内の赤ちゃんはお母さんからもらった免疫が体内に残っているため風邪をひきにくいともいわれていますが、強いウイルスに感染すれば病気にかかる可能性は十分にあります。また、出産を終えた母親の体は、産後1年以上経たないと妊娠前の健康な状態には戻らないともいわれているため、赤ちゃんを育てているお母さんは風邪などの病気をもらいやすいといえます。
このように、混雑している時間帯は店内での移動がしにくく危険なだけでなく、人混みから赤ちゃんやお母さんが風邪をもらってしまう可能性があります。できれば午前中など、お店が比較的すいている可能性の高い時間帯に利用すると良いでしょう。
温度変化への対策をする
お店によっても異なりますが、基本的にはお店の中は空調がよく効いているため、夏は冷房が、冬は暖房が効いていると感じることが多いと思います。
ただし、大人にとって心地良い温度だと感じたとしても、繊細な赤ちゃんにとっても心地良い温度だとは限りません。とはいえ、お店の空調設定を赤ちゃんに合わせて変えてもらうことは難しいですよね。
赤ちゃんとお買い物へ出掛けるときは、店内の室温に応じて体温調節できるよう、脱ぎ着しやすい洋服を着せてあげましょう。また、寒いときにサッとかけてあげられるようなブランケットやガーゼタオルなどを持ち歩くのもおすすめです。
お買い物を短時間で済ませる
赤ちゃんの年齢・月齢にもよりますが、長時間の外出は赤ちゃんの体にとって負担になります。赤ちゃんが疲れてくると、突然泣き出したり長時間ぐずったりしてしまうことも。今ニコニコしていたとしても、いつ泣き出すかはお母さんでも分かりません。
必要なものを買いに来ているときでも、たまの息抜きにショッピングをしているときでも、赤ちゃんが泣き出したら、のんびりお買い物を続けているというわけにはいかなくなります。お買い物はできるだけ短時間で済ませ、なるべく早く帰宅できるようにしたほうが良いでしょう。
お買い物を短時間で済ませるためには、自宅からお店までの移動だけでなく、店内の移動もスムーズに行う必要があります。では、店内の移動やお買い物をスムーズに行うためには、ベビーカーと抱っこ紐、どちらを使用するのが良いのでしょうか。
ベビーカーのメリット
お母さんの体力的な負担が少ない
赤ちゃんは日に日に成長し、大きく、重たくなっていきます。出生時の何倍にも成長した赤ちゃんを抱っこしてお買い物に行くのは、夏でも冬でも一苦労ですよね。
ベビーカーに赤ちゃんを乗せて行けば、お店まで徒歩で行くとしても、抱っこ紐で行くのに比べれば行き帰りの道のりはかなり楽になります。お母さんの体力的な負担を考えると、抱っこ紐よりもベビーカーのほうが良いといえるでしょう。
荷物を載せたりかけたりできる
ベビーカーのもう1つのメリットは、荷物を載せられることです。ベビーカー下部のバスケットにマザーズバッグを入れたり、ベビーカーのハンドル部分にフックをつけて、買ったものなどを下げたりすることができます。
たくさんお買い物をして帰り道の荷物が増える場合や、お買い物をするお店以外にも立ち寄る場所がある場合でも安心ですね。
ベビーカーのデメリット
通路が通りにくい場合がある
ベビーカーは便利な一方で、コンパクトな作りのB型の場合でもある程度の大きさがあるため、狭い場所が通りにくいことがデメリットです。
お店の通路はあまり広くはないことが多いため、場合によってはベビーカーを押しながら通ることが難しく、少し遠回りしなければならないことも……。
また、店内に段差があった場合、前輪を上げて乗り越えたり、ベビーカーごと持ち上げたりしなければならないこともデメリットといえます。
買い物カゴを持ったりカートを押したりしにくい
ベビーカーの最大のデメリットは、両手がふさがることです。ベビーカーは基本的には両手で押して進むもの。そのため、ベビーカーを押しながら買い物カゴを持ったり、カートを押してお買い物をしたりするのは至難の業です。無理に片手で操作をしようとすると、ベビーカーが思わぬ方向に進んでしまって接触事故を起こしてしまう可能性も。
ベビーカーのハンドルに買い物カゴなどをかけているお母さんの姿もたまに見かけますが、ベビーカーのハンドルは重い荷物をかけることを想定して作られていないため、ベビーカーが転倒してしまうこともあり、大変危険です。ハンドルにフックを取り付けて利用する場合は、耐荷重量以上の量の荷物をかけないよう注意しましょう。
抱っこ紐のメリット
赤ちゃんとの距離が近い
スリングやおんぶ紐を含む抱っこ紐のメリットは、赤ちゃんと常に接触していられることです。肌身離さず一緒にいられるため、店内の棚や設置物に赤ちゃんの体をぶつけたりする危険性を減らすことができます。
また、赤ちゃんの表情も常に見られるので、赤ちゃんもお母さんも安心できます。抱っこしている安心感から、抱っこ紐に入っているとご機嫌でいてくれる赤ちゃんも多いことも、お買い物中は大きなメリットとなりますね。
買い物カゴやカートが持てる
抱っこ紐は、ベビーカーとは違い両手が自由に使えます。抱っこ紐やスリングで赤ちゃんを抱っこ・おんぶをしながら、買い物カゴを持ったり買い物カートを押したりすることが可能です。
抱っこ紐のデメリット
お母さんの身体的負担が大きい
抱っこ紐は便利なものではありますが、赤ちゃんの重さがそのままお母さんの体の負担となってしまいます。
また、お店と自宅の距離が遠い場合、徒歩やバス・電車などで赤ちゃんを抱っこしたままお買い物に来るのは、それだけでもかなりの重労働です。
荷物はすべて自分で持たなくてはいけない
抱っこ紐は、ベビーカーのように荷物を載せたりすることはできません。車や自転車※などで移動する場合は問題ありませんが、徒歩やバス、電車で自宅まで移動する場合は荷物をさげて歩く時間が長くなるため大変です。
また、荷物で手がふさがっているので、万が一のときに手を自由に使うことができず、安全面での不安があるといえます。
※抱っこ紐で抱っこをした状態で自転車を運転することは、道路交通法で禁止されています。自転車での移動時に抱っこ紐を使用する場合は、抱っこではなく必ずおんぶをして乗車しましょう。
まとめ
今回は、赤ちゃんとのお買い物を安全に行うためには、ベビーカーと抱っこ紐どちらが良いのかについて考えてみました。
ベビーカーと抱っこ紐にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、ケースによって上手に使い分けることが大切です。お買い物用ベビーカートやベビーカーの貸し出しを行っているお店もあるので、お店のホームページやサービスカウンターで確認してみると良いでしょう。
赤ちゃん連れのお母さんが快適にお買い物できるかどうかは、お店の設備が充実しているかどうかによって、大きく左右されます。よく利用するお店の設備が不十分だと感じるのであれば、「お客様の声」コーナーなどを利用して要望を出してみましょう。