防犯ブザーは子供のランドセルに必要?防犯ブザーの使い方や選び方

2020.01.13子どもを事故から守るために
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防犯ブザーの使い方や選び方

子供が小学校に通うくらいの年齢になると、子供1人で行動することも多くなってきます。そうした際に心配なのが、不審者に襲われるなどの危険性。誰かに助けを求めなければならない危険な事態に備えて持っておきたいのが「防犯ブザー」です。

小学校で配布されることもあるという防犯ブザーですが、本当に役に立つのでしょうか。

防犯ブザーとは?

防犯ブザーとは?

防犯ブザーは、作動させることで大きなブザー音が鳴り響き、周囲に「緊急事態」であることが知らせてくれる防犯グッズです。周囲の人に危険を知らせるだけでなく、不審者を威嚇するのに役立ちます。

2000年代頃から一般に普及し始め、近年では地方自治体や教育委員会が小学校を通じて配布をしているケースも多くなっています。

防犯ブザーが必要になる場面

防犯ブザーが必要になる場面

「防犯ブザーを鳴らしても大きな音が出るだけなら、大声を出すのと効果は変わらないのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、防犯ブザーが役に立つ場面はさまざまあります。

不審者に襲われた際、大声を出せないケース

子供に、「不審者に襲われた際は、大声を出して助けを呼びなさい」と教えている保護者の方は多いのではないでしょうか。確かに、大声を出すのは有効な手段ではありますが、環境によっては子供の声では周囲の音にかき消されてしまうこともあります。

また、大人しい性格の子供などは、大声を出すことを躊躇してしまう可能性も考えられます。大人でも、恐怖や驚きで身体が硬直してしまい、とっさに大声が出せないケースはよくみられます。さらに、背後から襲われて口を塞がれてしまっては、大声を上げて助けを求めることができなくなってしまいます。

そうした際に、ボタンを押したり紐を引っ張ったりするだけで大音量の警戒音が出せる防犯ブザーは大きな助けとなります。緊急性と非常性を感じさせる大きな警戒音が出せれば、周囲の人に「緊急事態が起きた」と知らせることができますし、犯人に「誰か来るかもしれない」というプレッシャーを与えることができます。

実際に、防犯ブザーを鳴らしたことで犯人が慌てて犯行を中断して逃げ出したケースも多く、確実にとはいかないまでも、かなりの防犯性を期待することができます。

人混みの中で助けを呼びたいケース

お祭りや駅前などのにぎわった場所では、子供が声を出しても周りの騒音にかき消されてしまいます。こういったケースでも大きな音の出る防犯ブザーが役立ちます。

自力で脱出できない場所に閉じ込められたケース

防犯目的ではありませんが、地震で建物が倒壊したときなどに脱出困難になった場合にも、防犯ブザーを鳴らすことで「ここに人がいる」ことを周囲に知らせて助けを求めることもできます。スイッチを押したりピンを引いたりするだけで音が出るので、怪我をして声が出せない状態でも使用することができます。

ランドセル?首に下げる?防犯ブザーをつける場所

ランドセル?首に下げる?防犯ブザーをつける場所

子供に防犯ブザーを持たせる際、どこにつければ良いのか分からず、つける場所に迷うかもしれません。

おすすめは、ランドセルのショルダーベルトにつけることです。不注意で外れることも少なく、子供の胸の高さにくるようにつけると何かあったときにすぐに操作しやいためおすすめです。子供の手が簡単に届く場所につけましょう。

また、首にかけている子供を見かけることがありますが、首にかけていると遊んでいる際に何かに引っかかって首が絞まる原因にもなるため非常に危険です。防犯ブザーを首から下げるのは避けましょう。

防犯ブザーを選ぶ際に注意したいポイントは?

防犯ブザーを選ぶ際に注意したいポイントは?

防犯ブザーは現在、さまざまなメーカーからさまざまな種類が販売されています。子供に持たせる防犯ブザーを選ぶ際には、以下のようなポイントに注意しましょう。

大音量である

音が大きく、緊急性を感じさせるものでなければ防犯ブザーの意味が薄れてしまいます。子供の安全のためには、100デシベル以上の大音量タイプを選んだ方が良いでしょう。また、一度鳴り始めると簡単には止められないタイプのものを選べば、犯人に止められる可能性が低くなります。

使いやすい

防犯ブザーは、子供がとっさに使えるものを選びましょう。ボタンを押すタイプや紐を引っ張るタイプなど、子供に実際に操作させて使いやすいものを選ぶのがおすすめです。

鳴らしやすさのほかに、つけやすさも1つのポイントです。ランドセルにつける場合は、ランドセルのベルト用の金具がついているものが良いでしょう。

壊れにくい

せっかく防犯ブザーを身につけていても、いつの間にか壊れていたり電池が切れていたりすればいざというときに使えません。防水タイプや衝撃に強いタイプ、電池が切れにくいタイプなど、簡単には壊れないものを選びましょう。特に男の子は川や池などで遊ぶ機会が多く、不注意で落としてしまう可能性も高いので、耐水性の高いものを選ぶことをおすすめします。

GPS機能がついているかどうか

防犯ブザーの中にはGPS機能がついているものもあります。万が一誘拐されたときや子供の居場所が分からないときに、すぐに駆け付けることもできますし警察に通報する際にも役立ちます。また、人気のない道などの場合にはブザー音を鳴らしても人に気づかれない可能性もあります。最も安全性を高めるなら、GPS機能はついているものがおすすめです。

実際に使ってみてから購入を

防犯ブザーを選ぶ際には、できれば実際に使用してみて、音の大きさや使いやすさなどをチェックすることをおすすめします。

子供に防犯ブザーを渡すときに伝えたいこと

子供に防犯ブザーを渡すときに伝えたいこと

防犯ブザーを実際に身につけ、使用するのは子供自身です。いざというときに迷わずに使えるように、防犯ブザーの意義や使うべき場面、使い方などをしっかりと教えておきましょう。

防犯ブザーの使い方

防犯ブザーにはピンを引いただけで作動するもの、ピンを完全に引き抜くことで作動するもの、ボタンを押すだけで作動するものなど、さまざまなタイプがあり子供でも簡単に操作できることが特徴です。

持っている防犯ブザーのタイプによって、使い方を事前に子供にレクチャーしておきましょう。

防犯ブザーの止め方

ピンを抜くと作動するタイプは、ピンを元通りにすればブザーが止みます。また、ボタン式は基本的にボタンを押している間だけブザーが鳴る仕組みのため、ボタンから手を離せば音は止まります。

ピンを完全に引き抜くタイプも、ピンを元通りはめ込めば鳴りやみますが、小さなお子さまの場合、遊んでいてピンをなくすというケースもあります。その場合は電池を抜くことで完全に動作をストップさせることが可能です。

まとめ

子供が小学生以上になると、親が常に一緒にいることはできなくなります。子供が登下校するときや習い事へ通うときなど、1人で外出する際に危険を回避できるよう、防犯ブザーをランドセルなどにつけさせることをおすすめします。

また、いざというときにすぐに使えるよう、防犯ブザーの使い方や注意点をしっかりと教えておき、電池切れで使えないという事態を防ぐためにも定期的に動作確認はしておいてください。

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タグ : 子ども 事故対策
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