子供と初めての海水浴!どんな危険がある?水難事故の事例もご紹介

2020.05.19子どもを事故から守るために
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普段の週末のお出掛け先はショッピングモールや飲食店がほとんどでも、夏休みは海や山などへお出掛けを予定しているご家族も多いのではないでしょうか?いつもと違う場所へのお出掛けは心躍るものですが、レジャー時は普段の外出以上に注意が必要です。

消費者庁の調べによると、「海や川で溺れる」というのは、子供が命を落とす原因として交通事故に次いで2番目に多い事例です。家族で海水浴に行く機会が増える夏には、いつも以上に気を引き締めて、子供の安全に注意しましょう。

今回は、子供と海に行く際に気を付けたい水難事故などの危険と、事故や怪我などを防ぐための対策をご紹介します。

 

子供との初めての海水浴で事故を防ぐには

海水浴は楽しいものですが、さまざまな危険があります。子供にとって「初めての海水浴」なら、なおのことです。事故を防いで楽しく遊ぶためには、海にはどのような危険があるのかを知り、しっかりと準備をして対策する必要があります。

以下では、子供との海水浴で気を付けたい「海の危険」を5つご紹介します。今年の夏、家族で初めての海水浴へ行く予定の方はぜひご参考にしてください。

 

【海の危険・1】高波などで溺れる水難事故

海で泳いだり、魚を探したり、砂遊びをしたりと、海水浴は子供から大人まで楽しめるレジャーです。しかし、大きな波が襲ってきて沿岸に流されたり、突然海底が深くなっていて溺れたりと、海は常に危険が隣り合わせの場所でもあります。

溺れたり高波に流されたりといった水難事故は、海水浴中にもっとも気を付けたい事故です。

 

海での子供の水難事故の事例

子供の水難事故事例は数多くありますが、ここでは2014年5月に新潟県で起きた死亡事故事例をご紹介します。

家族などと海に来た子供3人が波打ち際で遊んでいたところ、高波にさらわれて沖へ流されました。流される様子を見ていた子供の父親と、付近にいた釣り人の方が救助へ向かいましたが、5人全員がそのまま流され死亡しました。

高波にさらわれた子供だけでなく救助に向かった大人までもが犠牲となった、大変痛ましい事故です。しかし、このような複数の死亡者が出る水難事故は、特別珍しい事故というわけではありません。似たような事故はさまざまな場所で発生しています。

 

水難事故対策①子供から目を離さない、1人で行動させない

家族で海へ行った際に、子供の水難事故を防ぐためにはまず「周りも子供だけで遊んでいるから大丈夫だろう」「もう●歳だから1人で遊ばせても大丈夫だろう」などと過信せず、子供から絶対に目を離さないようにしましょう。見守るだけでなく、家族のうち最低1人は子供と一緒に行動するようにしてください。

 

水難事故対策②安全な海水浴場を選ぶ

子供と海水浴へ行くときは、監視委員やライフセーバーが常駐していて、波が穏やかな海水浴場を選びましょう。

なお、多くの海水浴場には、その日の海の状態を示す旗が立てられています。旗が青色の場合は「海水浴に適した状態である」ということなので問題ありませんが、黄色の場合は「海が不安定で大きな波がくることがある」という意味ですから、海での水難事故を防ぐためには日を改めたほうがいいかもしれません。

 

水難事故対策③ライフジャケットを着せる

子供と海水浴へ行く際には、ライフジャケット(救命胴衣)の着用をおすすめします。ライフジャケットを着ていれば浮くのも簡単ですし、体の冷えも低減できます。体にフィットして、動きやすいものを選びましょう。

 

水難事故対策④万が一子供が溺れたらプロに救助を要請する

さまざまな安全対策をしていても、万が一の事故は起こりえます。子供が溺れてしまったり、高波に流されてしまったりした場合は、速やかに救助のプロに知らせて助けてもらうようにしましょう。

「自分が助けなければ!」と思う方もいるかもしれませんが、海に慣れていない方が自力で救助をするのは困難です。子供の元まで辿り着いたとしても、パニックになった子供が暴れて覆いかぶさられ、一緒に溺れてしまうこともあります。先ほどご紹介した事故事例のように自身も溺れてしまい親子共々助からない…という結果になってしまっては本末転倒ですので、子供や同行者が溺れた際に自力での救助を試みることはおすすめできません。海水浴場のライフセーバーや消防に通報して、助けを待ちましょう。

 

水難事故対策⑤救助を待つ間の「ういてまて」を教えておく

救助を要請しても、溺れている子供の元へ救助者が辿り着くまでは一定の時間を要します。消防に通報する場合は到着まで10分近く掛かる場合も。

救助を待つ間は、顔を上にして仰向けに浮く「背浮き」の状態で待つのが理想的です。手を広げて大の字になって背浮きをして救助を待つことを「ういてまて」と言います。この「ういてまて」を実践するのが、救助を成功に導くために大切なことです。

ただし、沖に流されてパニックになっている子供に、いきなり「ういてまて!」と言ったり、「顔を上にして、仰向けで浮いて!」と細かい指示を出したりしても、急に指示に従うのは難しいもの。万が一に備えて、海水浴を始める前に背浮きの練習をしておきましょう。有事の際には「ういてまて!」と大声で伝え、背浮きを促します。

 

【海の危険・2】海の危険生物への接触

海には危険な生物がたくさん。クラゲやウミヘビ、アカエイ、ウツボ、ヒョウモンダコなど、触れるとかゆみや痛みが生じるばかりか、吐き気や呼吸困難、アナフィラキシーショックといった重篤な症状をもたらす生物もいます。

大人なら警戒しますが、子供は好奇心が旺盛。目の前に知らない生物がいたらついつい触ってみたくなってしまうものです。

 

危険対策・図鑑などを見ながら海の危険生物について学ぶ

子供と海水浴に行く前には、どんな生物が危険なのか、どうして危険なのか、どんなことをしたら危険なのかをしっかりと教えておきましょう。海には大人でも知らないような危険生物がいろいろといるので、海の危険生物を紹介する図鑑やDVDなどを子供と一緒に見ながら大人も勉強することをおすすめします。

 

【海の危険・3】水分不足での熱中症

夏場は室内でも熱中症になることがあります。海水浴場は炎天下で暑いうえに、海で泳いだり砂浜に足をとられたりすることによって普段よりも体力を消耗しやすい場所です。1日遊んでいたら大人でさえ疲れてぐったりしてしまうくらいですから、小さな子供では身体への影響はさらに大きくなります。

 

危険対策・こまめな水分補給

熱中症にならないよう、飲み物を持参してこまめに水分補給をしてください。お茶や水でもかまいませんが、水分・塩分・糖分のバランスが良いスポーツドリンクが最適です。あわせて、熱中症対策に役立つアメやタブレットなども用意しておくと安心です。

なお、もしも子供の様子が変だなと思ったら、すぐに涼しいところに移動させ、水分補給やわきの下や首を冷やすなどの応急処置をしてください。

 

【海の危険・4】強い紫外線による日焼け

海辺の紫外線は、海面への照り返しの影響で、内陸よりも強力です。小さな子供のデリケートな肌を守るために、紫外線対策をしっかりと行いましょう。

 

危険対策・日焼け止めやラッシュガードで日焼け対策を

まずは、日焼け止めクリームをしっかりと塗りましょう。海水浴中は落ちやすいので、普段よりもこまめに塗り直すことをおすすめします。肌荒れしないように、ベビー用や子供用のものを選びます。

帽子をかぶらせたり、水着の上からラッシュガードやUVカット効果のあるTシャツを着せたりするとより安心です。砂浜にいる間は、子供用のサングラスを着けさせても良いですね。

 

【海の危険・5】砂浜での怪我ややけど

砂浜にもさまざまなものが落ちています。貝殻やガラスの破片で足の裏を切る、熱い砂で足の裏をやけど、などの危険があります。

足の裏を切ってしまうと海に入った際に染みるだけでなく、傷口から細菌が入ることも。毒のある生物を踏んでしまった場合には、さらに危険な事態になる恐れもあります。

 

危険対策・マリンシューズなどを履かせる

砂浜での足の裏の怪我ややけどを未然に防ぐには、靴を履いて足の裏を守るのが一番です。そのまま海に入っても大丈夫なマリンシューズやウォーターシューズがおすすめです。

 

まとめ

今回は、海での事故やトラブルを防ぐために、子供と一緒に海に行くときに注意したいポイントをご紹介しました。

自然に触れるレジャーでは、親御さんが子供の安全をしっかりと確保してあげることが必要です。上記の点に気をつけて事故やトラブルを防いで、楽しい夏の思い出をつくってくださいね。

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タグ : 子供 水難事故 初めての海水浴
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