多発する子どもの転落事故。防ぐにはどうすればいい?
2017.05.16子どもを事故から守るために近年、子どもの転落事故のニュースをよく目にします。こうしたトラブルを防ぐためには、安全に配慮した対策を行うことが大切です。
転落事故といっても、マンションなどの高所から転落することもあれば、思わぬ場所からの転落が大事故に発展するケースもあります。以下では、さまざまな転落のケースと、事故を起こさないための対策についてご紹介します。
高所だけじゃない転落事故の危険性
子どもの転落事故を防ぐための安全対策を行うには、まず“どういったケースで事故が発生しているのか”を知る必要があります。ここでは、転落事故の発生ケースを3つご紹介します。
・ベランダからの転落
近年ニュースでよく耳にするのが、ベランダからの転落事故です。買い物に出ているときや少し目を離したときなど、「子どもをひとりにしても大丈夫だろう」という油断から事故が発生しています。また、小学生くらいの子どもの場合、好奇心や度胸試しの結果転落してしまうケースもあります。
・室内での転落
乳幼児の場合、室内にも転落事故の危険は潜んでいます。例えば、ソファやベビーチェアからの転落です。ある程度大きくなった子どもであれば、ソファから落ちただけでは大きなケガになりませんが、乳幼児の場合は身体ができていないことからソファからの転落でも大きなケガを負う危険性があります。
・自転車の補助椅子からの転落
幼い子どもを連れて外出する際、自転車の補助椅子に子どもを乗せることがあります。何かの拍子にこの補助椅子から転落し、ケガをするという事故も多く発生しています。子どもが転落するだけでなく、自転車ごと倒れてしまうケースもあるため、十分に注意が必要です。
転落しないための安全対策
転落事故を起こさないためには、転落の可能性を極力排除した安全対策が必要です。
ベランダでの安全対策としては、極力物を置かないということがまずあげられます。ベランダには荷物が置かれていることもあれば、何らかの植物を育てるプランターなどが置かれていることもあります。子どもは、こうしたものを足場にしてベランダから身を乗り出すことも。それだけではベランダの高さを越えられないとしても、ベランダに置かれたものを足場にして室外機に登り、そこからベランダを越えてしまう可能性もあるのです。
また、転落事故全般での安全対策として、「子どもだから」と油断しないことが大切です。「まさかベランダに出ないだろう」「まさかソファに登らないだろう」「少しくらいおとなしくしているだろう」そういった油断が事故につながります。どういった危険があるのかをしっかりと認識し、万が一を考えておくことが大切です。