子供の留守番、何歳からOK?留守番中の子供を事故や犯罪から守るには

2021.01.22子どもを事故から守るために
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小さなお子さんをお持ちのお母さんやお父さんの中には、夕飯の食材を急いで買いに行きたいときや、自分の洋服をゆっくり試着しながら選びたいときなどに「子供抜きでお買い物へ行きたい」という考えがよぎる方も多いのではないでしょうか。

パートナーやご両親などが子供を見ていてくれるなら1人で外出しても問題ありませんが、他に子供を見る人がいない「ワンオペ」状態の場合だと、子供に留守番をさせることになります。

 

では、子供の留守番は何歳からさせて大丈夫なのでしょうか?また、子供に留守番をさせてはいけないという決まりや罰則はあるのでしょうか?

今回は、子供の留守番について何歳からOKなのかや、留守番中の安全対策についてご紹介します。

 

子供だけで留守番をさせるのはどんなとき?

まず、子供だけで留守番することになるのはどのようなケースが考えられるでしょうか。

 

親が買い物をしている間

冒頭でもご紹介したような、保護者が買い物をしている間に留守番をさせるケースです。買い物に子供を連れていくと時間がかかるため、子供に留守番をさせる方が多いと考えられます。

特に、夕飯の支度をしている最中に食材の買い忘れに気がついたときなどのような場合は、突発的かつ急ぎなので子供に留守番させて1人で買い物に行くことが多いでしょう。スーパーやコンビニが家から近い場合も、「すぐに戻れるから大丈夫」と子供を置いて買い物に出掛けるケースが多いようです。

 

親が仕事をしている間

保護者の仕事中に留守番をさせているケースも多くあります。特に多いのが、下校後に数時間だけ留守番をさせるケースです。

放課後は学童保育に預けるケースも多いですが学童保育も待機児童が増えているため、小学校の近くの学童保育に入れない可能性もあります。また、入れたとしても受け入れ人数に制限があるため「4年生になったら退所するのが通例」といったところも。このような場合は、下校後から保護者が帰宅するまでは留守番をすることになります。

 

また、保護者が夕方や夜にパートなどの仕事をしていて、その間子供だけで留守番させるというケースもあります。

 

夏休み・冬休みなどの長期休暇

夏や冬、春の長期休暇の期間は、子供は学校が休みになりますが保護者の仕事は休みにならない場合が多いため、子供だけで留守番する機会が多くなります。

 

子供の留守番は何歳頃からOK?

さまざまなケースが考えられる子供の留守番ですが、何歳からOKなのでしょうか。

 

法律での定めはある?

2021年1月現在、日本には子供に留守番をさせたり、家に1人にさせたりすることを取り締まる法律や条例はありません。ですので、子供を留守番させただけでは、逮捕されたり処罰を受けたりすることはありません。

ただし外国の中には、子供だけで家に放置することを法律で禁じている国もあります。たとえば、ニュージーランドでは14歳未満の子供の留守番は違法行為となります。アメリカやオーストラリアにも、子供の留守番を禁じている州が存在します。

 

子供だけの留守番は何歳からOKなのか

海外の例を参考にすると、アメリカではおおむね13歳以上から留守番をさせることが可能というのが平均的なボーダーライン、イギリスでも12歳未満の子どもは長時間1人で家に残すべきでないというガイドラインが示されているようです。

また、留守番がOKなボーダーラインを越えている年齢の子であっても、過度に長時間の留守番や夜通しの留守番は避けるようガイドラインに記載されている場合がほとんどです。

 

何歳から留守番させる家庭が多いの?

では、実際に子供だけで留守番をさせるのは何歳頃の家庭が多いのでしょうか?

日本では、小学1年生で初めての留守番をさせるケースが多いようです。小学校に上がったタイミングということで、1人で登下校ができている安心感や、保護者の時短勤務ができなくなりフルタイム勤務になるといった事情などが関係していると見られます。

海外の法律やガイドラインと比べると、かなり早い段階で子供に留守番をさせていることが伺えます。

 

子供だけで留守番させるリスク

子供だけで留守番をさせると、具体的にはどのような危険があるのでしょうか。

 

犯罪に巻き込まれる

1つ目のリスクは、侵入盗や強盗、強制わいせつなどの犯罪被害に遭うことです。留守番中の侵入手口としては、大きく分けて以下の3つが考えられます。

 

・窓から忍び込む

・子供が玄関から家に入るときを狙って押し入る

・インターホンなどで話をして子供にドアを開けさせる

 

留守を狙った空き巣被害に遭う可能性もありますが、子供だけで留守番をしている家を狙った犯罪者も多いことから、子供が留守番をしていることを悟られないようにすることも重要です。

 

火災を起こす・巻き込まれる

2つ目のリスクは火災です。留守番をしている子供自身の不始末で火事を起こす危険性もありますし、隣家などで発生した火災に巻き込まれる可能性もあります。

火災時に家の中に大人がいれば、火の気配にいち早く気が付き消火対応や避難誘導ができますが、家の中に子供しかいない状況だと、パニックになり適切な行動が取れなくなる可能性が高まります。

 

転落事故を起こす

火災以外の事故の中でも特に気を付けたいのが転落事故です。子供は、大人の目がないと思わぬところへ足を運ぶものです。ベランダや窓などの高所から転落すれば、命に関わる事態にもなりかねません。

子供や赤ちゃんの転落事故の例や安全対策については、以下の記事で詳しくご紹介しています。

https://www.royal-co.net/column/protecting-children/protecting-children-childs-fall-accident/

 

留守番中の子供を守るための安全対策・防犯対策

 

留守番中の犯罪対策

侵入盗対策には、まず窓や勝手口などの施錠を徹底することが重要です。戸締まりについては子供任せにはせず、保護者が家を出る際にしっかりとチェックをしましょう。

 

留守番中の火災対策

留守中に限らず、ライターやマッチは子供の手の届くところには置かないようにします。ガスの元栓をしめることも重要です。

また、電子レンジの過加熱などの誤った使用方法によって火災が発生することも。正しい使い方が徹底できるようになるまでは、電子レンジの使用も控えさせたほうが賢明でしょう。

 

留守番中の転落対策

ベランダからの転落を防ぐには、ベランダに通じる窓を子供が開けられないよう施錠することが最も望ましいです。高い位置に二重カギをつけるなどして、子供だけではベランダに出られないようにします。

そのほか、ベランダの柵付近にものを置かないようにする、転落防止ネットを設置するなどの対策が考えられます。

 

留守番をする子供へ言い聞かせておきたいこと・約束事

インターホンや電話が鳴っても絶対に出ない

犯罪者たちは言葉巧みに子供を騙します。会話の機会を与えないため、インターホンや電話はすべて無視するよう指導することをおすすめします。

宅配便は保護者が家にいる時間帯で時間指定をするか、宅配ボックスや玄関前への置き配で指定しましょう。

 

留守番していることを周囲に知られないようにする

前述した通り、子供が留守番している家を狙う犯罪者もいます。これから留守番することが悟られないよう、以下のような約束をすると良いでしょう。

 

・カギを首から下げる場合、服の中にしっかりしまって外に出さない

・下校中、友達などに向かって「今日留守番なんだ」などと言わない

・帰宅時に「ただいま」と大きな声で言う

 

下校中の子供同士の会話や、帰宅時の声に犯罪者が耳をすませている可能性があることを説明し、徹底させます。

 

緊急時の連絡・通報・避難の練習をしておく

さまざまな対策をしていても想定外の事態は起きるものです。ドアの外から大声で怒鳴ってくる人がいる、周辺の家で火事が起きたのか家の中に煙が入り込んできたなどの緊急事態が起きたときにも慌てず行動できるよう、以下のような対策をしておきましょう。

 

・緊急連絡先を決める

・緊急連絡先と110番・119番を紙に書いて貼る

・緊急連絡時に何を伝えるべきか教え、練習をする

・避難場所を知っておく

・避難経路をチェックする

 

まとめ

今回は子供の留守番について考えてきました。

日本では小学1年生以降に子供だけで留守番をさせるようになる家庭が多いようですが、海外では小学生相当の年齢の子供を留守番させると保護者が逮捕されることもあります。

ご紹介したような防犯や火災対策には一定の効果はありますが、犯罪や事故を完全に防止することは残念ながらできません。できるだけ買い物には一緒に連れて行ったり、誰かに見ていてもらうようにしたりして、子供だけでの留守番は避けるよう努めましょう。

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タグ : 子供 留守番 何歳から
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