子連れで食べ放題ビュッフェやドリンクバーへ行くときの注意点とマナー
2019.11.04子どもを事故から守るために「今日のご飯はちょっと贅沢に外食にしよう」というとき、子どもを連れて食べ放題のビュッフェやドリンクバーのある飲食店に行く方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ビュッフェやドリンクバー形式の飲食店では、子ども連れの方はお子さんが危険な目にあったりマナー違反をしてしまったりしないように気をつけて食事をする必要があります。
そこで今回は、ビュッフェやドリンクバーのある飲食店で安全に食事を楽しむための対策に役立つ「子どもとのお約束」や、ビュッフェの基本的なマナーをご紹介します。
子連れにとって食べ放題のビュッフェやドリンクバーは魅力的!
老若男女問わず、人気の高い食べ放題のレストラン。中でも子ども連れでの外食時にはありがたいと感じるパパやママも多いのではないでしょうか。
子どもは好き嫌いが多く、その日の気分によっても食べたいものが変わります。先週食べていたときには大喜びしていたメニューも、ちょっと味付けや形が違うだけで食べないといったこともままあります。レストランで注文したメニューにお子さんが全く手を付けず、叱ったことのある方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときでも食べ放題のビュッフェであれば、最初に取ってきたメニューが気に入らなかった場合でも、他のメニューを取ってくることができます。メニューの種類が豊富なので、「何かしらは食べてくれるはず」と思えるのは、偏食児持ちの親としてはうれしいポイントです。
ドリンクバーは、子どもが大好きという場合が多いでしょう。さまざまな種類のジュースなどが飲めることに加えて、自分でコップに注ぐことができるのが楽しいと感じるお子さんも多いようです。
また、ビュッフェやドリンクバーの中には「3歳以下は無料」「未就学児はドリンクバー無料」などのように、無料で利用できるお店もあります。このような子連れファミリーの優遇サービスも、魅力のひとつといえるでしょう。
なぜビュッフェやドリンクバーのある飲食店が危険?
子連れでのビュッフェやドリンクバーは魅力的な点がたくさんありますが、一方で危険もはらんでいます。
ビュッフェやドリンクバーのある飲食店が、どうして子ども連れの方にとってなぜ危険なのでしょうか。
ビュッフェやドリンクバーのある飲食店では、来店客が各自で席を立って食事や飲み物を取りに行きます。左手には多種多様な料理が盛り付けられたお皿、右手にはドリンクバーで入れてきたコーヒーなど、両手がふさがっている状態の多くのお客様が行き交っています。
走ったりはしゃいだりすることが楽しい、やんちゃな時期の子どもたちを連れて行くと、他のお客様にぶつかってしまうことがあります。もしも熱い飲み物を持っている方にぶつかってしまったら、そのお客様だけではなく、子どもが大やけどをしてしまうことも考えられるのです。
安全に食事を楽しむための対策
だからといって、子ども連れだからビュッフェやドリンクバーのある飲食店には行けないということは全くありません。子どもと「おかしも」を守ることをしっかりと約束すれば、そのような飲食店でも安全に食事を楽しむことができます。
この「おかしも」という言葉に聞き覚えのある方も多いことでしょう。「おかしも」とは、幼稚園や小学校時代に、避難訓練の際に教わる言葉です。火事や地震などの災害が起きたとき、避難時に心がけるべきポイント「おさない」「かけない」「しゃべらない」「もどらない」の頭文字を取って、覚えやすいようにまとめています。
この「おかしも」が、ビュッフェやドリンクバーのある飲食店に行く際の安全対策に応用できるのです。
・おさない
まずは、「おさない」。子どもは、自分が取りたいものがある、見たいものがあるからと、その周辺にいる方を押してしまう可能性があります。誰かを押してしまうと、相手がバランスを崩してしまう危険があるため、取りたいもの、見たいものの周囲に人がいないことを確認することを徹底させましょう。
・かけない
次に、「かけない」。子どもがお皿やカップを持ったまま走ってしまうと非常に危険です。持っているお皿やカップを落として割ってしまい、その破片でケガをしたり、大人にぶつかって転倒したりする可能性があります。店内では、絶対に走らないことを約束しましょう。
・しゃべらない
次に、「しゃべらない」。食事や飲み物を運ぶときには、おしゃべりせずに、運ぶことに集中させましょう。子どもはまだまだ注意力が散漫です。おしゃべりしてしまうと、話すことに夢中になってお皿やカップを持っている手元がおろそかになったり、目の前にいる方に気づけなかったりする可能性があります。
・もどらない
最後に、「もどらない」。ビュッフェやドリンクバーのあるお店で特に危険なのが、「やっぱりあの料理も持ってこよう」と考えて、来た道を戻ってしまうことです。戻ろうとして振り向いたときに後ろに誰かいることに気が付かず、お皿ごとぶつかってしまうことが考えられます。ビュッフェやドリンクバーのあるお店では、食事や飲み物を取るスペースから離れたら、一旦テーブルに戻ることを約束しましょう。
「おかしも」を守って安全対策を万全に
この「おかしも」を約束すれば、ビュッフェやドリンクバーのあるお店でも安全対策をすることができます。子どもも、幼稚園や小学校で「おかしも」を習っている可能性が高いため、覚えやすく約束を守った行動をしやすいといえるでしょう。
子どもに教えたい食べ放題ビュッフェの基本マナー
「おかしも」を守って安全対策ができるようになったら、次に子どもに教えたいのがビュッフェのマナーです。子どもにすべてを守らせることは難しいかもしれませんが、できるだけマナーを意識して行動できるようしっかり教えておきましょう。
料理や飲み物を残さない
子連れで食べ放題のビュッフェへ行くときに一番気をつけたいのは、テーブルに持ってきた料理や飲み物を残さないようにすることです。
子どもだけでなく大人もそうですが、ビュッフェ台においしそうな料理が並んでいると、あれもこれもと手が伸びてしまい、ついお皿に取りすぎてしまいがちですよね。
ですが、食事を残すのはもったいないことですし、お店に対して失礼なことです。中には、食べ残しがあった場合に追加料金を徴収するお店もあります。
食べ放題だからといってお皿に料理を盛りすぎることのないよう、食べ切れる量だけを持って行くようにしましょう。
お皿やコップを空にしてからおかわりをする
食べ物を残さないようにすることにもつながりますが、持ってきた料理や飲み物をすべて食べてからおかわりを取りに行くようにしましょう。
また、ビュッフェでおかわりをするときには新しいお皿を使いましょう。料理が残ったお皿や使用済みのお皿を使うと、料理の味が混ざってしまいます。味も見た目も良くないので、おかわりは新しいお皿に盛りましょう。
ドリンクバーでおかわりをするときも、アイスコーヒーからジュースなど別の飲み物を飲むときは、新しいコップを使って大丈夫です。
ビュッフェ台を汚さない
ビュッフェ台から食事を取るとき、小さなお子さんだと料理をこぼしてしまうこともあるでしょう。ビュッフェ台はテーブルとは違って、お店にいるお客様全員が使うものです。他のお客様が気持ち良く利用できるよう、ビュッフェ台を汚さないよう気をつけましょう。
1人で料理を盛るのが難しい年齢の子どもの場合は、親が一緒にビュッフェ台に行って子どもが欲しいと言ったものを盛ってあげるなどしてサポートしてあげてください。
もしビュッフェ台に料理やソースをこぼしてしまった場合は、速やかにスタッフの方を呼んで清掃を依頼しましょう。
まとめ
今回は、子連れで食べ放題のビュッフェやドリンクバーへ行くときに子どもに教えたい「おかしも」とビュッフェのマナーをご紹介しました。
好きなものを好きなだけ食べたり飲んだりできるビュッフェやドリンクバーは、子連れのファミリーにとってもうれしいお店です。店内での注意点とマナーを守って、ご自身もお子さんも他のお客様も安全に楽しく食事ができるよう心がけましょう。