【アパレル店向け】業務用ハンガーラックの種類と選び方を解説
2022.09.26子どもを事故から守るために洋服をハンガーにかけて陳列できるハンガーラックは、アパレルの商品陳列に欠かせない什器の1つです。シンプルな構造のハンガーラックですが、実はハンガーバーとポールの形状によっていくつかの種類に分けられ、それぞれ適した使い道が異なります。
今回は業務用ハンガーラックの種類や選び方をご紹介します。業務用ハンガーラックの購入をお考えのアパレル店の方は、ぜひご参考にしてください。
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アパレルでのハンガーラックを使った陳列方法「ハンギング」
ハンガーラックを使って洋服などを吊り下げて陳列する方法は、ハンギングと呼ばれます。
スタッフ・店側としては洋服をたたむ必要がないため手間がかからず、シワになりにくいといったメリットがありますが、ニット製品などは伸びてしまうことがあるため注意が必要です。
お客様にとってのメリットは、手に取って広げなくても商品のデザインがよく分かり、洋服を体にあてるなどして着用イメージを持ちやすいといった点です。
ハンギングはさらに2つの陳列方法に分けられます。
スリーブアウト
スリーブアウトは、洋服の横面、つまり袖(スリーブ)を外側に見せる陳列方法です。横一列にたくさんの洋服や服飾雑貨をかけることができます。
商品がすべて横並びに陳列されるため、丈の違いが分かりやすいほか、カラーバリエーションが豊富な商品を陳列するのにも適しています。お客様にとっても商品を気軽に手に取り、また戻すことができます。
ただし、両端の商品以外はラックから商品を手に取らないとデザインを見ることができません。適宜、マネキン(トルソー)などと組み合わせて使用する必要があるでしょう。
フェイスアウト
フェイスアウトは、商品の正面を外側に出すハンギング陳列方法です。
商品のデザインがひと目で分かるため、お客様にアピールしやすい点がメリットです。店舗の入口付近で、新作商品や人気商品などの目玉商品を陳列するのによく使われます。
ただし、1つのラックにかけられる商品数が少ないため、使いどころは限られます。
業務用ハンガーラックの種類
業務用ハンガーラックと一口に言っても、さまざまな形状のものがあります。業務用ハンガーラックはその設置方法から、「自立型ハンガーラック」と「壁面固定ハンガーラック」の2つに分けられます。ここでは、それぞれの特徴についてご紹介します。
自立型ハンガーラック
自立型、自立式と呼ばれるハンガーラックは、家庭用のハンガーラックと同様の形状の業務用ハンガーラックのことです。
組み立てや設置が簡単にできるため、すぐにディスプレイができます。向きを変えたり位置を移動させたりするのも気軽にできるため、頻繁にレイアウト変更をするアパレル店にはぴったりです。
ただし、自立型ハンガーラックは重心の偏りや何かとの衝突などによって、ハンガーラックが倒れるリスクがあります。壁や固定棚に沿うようにして配置するなど、設置場所に留意が必要です。
業務用ハンガーラックの転倒など、アパレル店での事故や安全管理について詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。
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壁面固定ハンガーラック
壁面固定ハンガーラックは、名前のとおり壁に固定するタイプの業務用ハンガーラックです。
ビスなどで壁面や床面にしっかりと固定するため、転倒の恐れがなく安定性が高いのがメリットです。お子様連れのお客様のご来店が多い場合は、壁面固定タイプだと安心でしょう。
その一方で、自立型と比べると設置や取り外しに手間と時間が掛かるため、売り場のレイアウト変更に合わせてフレキシブルに移動させるのは難しい面もあります。
業務用ハンガーラックの形状
業務用ハンガーラックはハンガーバー(洋服をかける横向きのバー)とポール(ラックの支柱となる縦向きのポール)の形によって、いくつかのタイプに分類されます。代表的な4つのタイプについて、その特長を解説します。
インハンガータイプ
インハンガータイプとは、もっともスタンダードな形状のハンガーラックです。シンプルな作りのため、さまざまな売り場にマッチし、かける洋服を選ばないのがメリットです。
ダブルハンガータイプ
ダブルハンガータイプは、上部のハンガーバーが二段になっているタイプです。上の段にPOPをクリップなどで付け、下の段に洋服をかけるといった使い方ができる便利なハンガーラックです。
オーバーハングタイプ
オーバーハングタイプは、上部のハンガーバーがポールよりも長く、左右に突き出たタイプのハンガーラックです。両エンドにも商品をかけられるため、スリーブアウトとフェイスアウト、両方のハンギング陳列が1つのラックでできます。
オーバーレングタイプ
オーバーレングタイプは、オーバーハングタイプとは逆に、ポールが上に突き出たタイプです。特徴的なデザインのハンガーラックのため、モード系など意匠性の高い洋服との相性が良いといえます。
業務用ハンガーラックを選ぶポイント
実際にハンガーラックを選ぶ際は、設置する場所の幅やラックの高さといったサイズのほかにも意識したいポイントがあります。
意匠性(デザイン性)
業務用ハンガーラックをはじめとしたアパレル什器も、ショップを構成する要素の1つです。ブランドコンセプトやお店の雰囲気にマッチするものを選びましょう。ラックのカラーのほか、光沢感のあるものか、それともマットな質感のものかといった、素材や塗装の質感も重要なポイントです。
拡張性
フックや傾斜ハンガーなどのパーツを組み合わせられるものだと、さまざまな陳列方法がハンガーラックで実現します。オプションパーツの有無といった拡張性についても着目すると、よりいっそうディスプレイの幅が広がります。
耐久性
商品を飾るハンガーラックは、デザインや機能面も重要ですが、何より安全に使えることが大切です。頑丈で耐久性に優れていて、長く美しく使えるものが望ましいでしょう。
「flec」のご紹介
業務用ハンガーラックを選ぶポイントとして挙げた意匠性、拡張性、耐久性のすべてを兼ね備えたアパレル什器をお探しの方におすすめしたいのが、弊社ロイヤルの「flec」シリーズです。
アパレル陳列にぴったりのflecシリーズは、自立型ハンガーラックの「flec」と壁面固定ハンガーラックの「flec2」からなります。
IHタイプ(インハンガータイプ)、OHタイプ(オーバーハングタイプ)、WHタイプ(ダブルハンガータイプ)、OLタイプ(オーバーレングタイプ)の4つの形状をラインナップしており、さまざまなシーンのディスプレイにお使いいただけます。
カラーは高級感のあるマットブラックと落ち着いたホワイトを標準でご用意。もちろん、その他のカラーでのご注文も可能です。
Flecなどのアパレル什器に関するご相談・お問い合わせはこちらから
https://www.royal-co.net/inquiry/
まとめ
業務用ハンガーラックを選ぶ際には、お店の雰囲気になじむデザイン性やオプションパーツで機能を拡張できる利便性のほか、安全に使い続けられるような丈夫さを重視することをおすすめします。
業務用ハンガーラックflecシリーズは、これまで店舗用什器を提供し続けてきたロイヤルが作った、今の時代に合った新しいアパレル什器ブランドです。工事も工具も不要で手軽に設置や撤去ができ、なおかつ頑丈で横ブレやたわみに強いため、長くお使いいただけます。
アパレル什器の刷新をお考えのショップ様は、ぜひご検討ください。