要チェック!売場に潜む危険エリア【書籍フロア】

2016.09.30売場の危険な場所
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複合型商業施設でなくても、売場内に書籍フロアがある、という店舗も多いのではないでしょうか。1冊でもそれなりの重量を持つものも多い書籍は、食品や衣料品以上に事故の可能性が高く、十分な安全対策が必要となります。店舗はお客様が安心して買い物を楽しめるように、書籍フロアでも十分な安全対策を行いましょう。

絶対に避けたい転倒事故!安定した本棚を選ぼう

書籍フロアの安全対策で最も気をつけたいのが、本棚の転倒ではないでしょうか。書籍の場合、棚の下部だけでなく上部にも同じように重量が集中しやすく、本棚の奥行きによっては非常に不安定な状態になってしまいます。ふとしたきっかけで本棚が倒れてしまう事故も起こっており、2009年には中古書店で本棚の転倒に子どもが巻き込まれ、後に死亡する事故も発生しています。消費者庁ではこの事故を受け、本棚転倒防止のための実験を実施。本棚の奥行きや高さによっては天井や壁などに固定されていてもちょっとした衝撃によって不安定になり、倒れる危険性があることが確認されています。そのため、こうした結果をもとにした再発防止策が各団体に通知されています。

安全対策のためには、本棚は容易には倒れないタイプを選ぶことが重要です。平台部分が十分な重石になるものや、足元から上部にかけて傾斜しているものなど、足元が床に十分接地しており、地震などの大きな揺れがあっても本棚自体は転倒せずに持ちこたえられるものを選びましょう。

また、本棚は書籍がはみ出さない、十分な奥行きがあるものを選ぶことをおすすめします。書籍が本棚からはみ出てしまっている場合、少しのきっかけで棚から書籍が落ちてしまいます。さらに、はみ出した書籍の部分に手をつき、書籍が落下した拍子に転倒するという事故ケースもあります。店舗はできる限り書籍が棚からはみ出さないよう奥行きのある本棚を選ぶなど、書籍が落下しないよう安全対策を行う必要があります。

ポップや看板など、販売促進アイテムも要注意

書籍フロアでは、販売促進のためのポップや看板など、本棚以外の展示物も多くディスプレイされます。多くは期間限定で設置されるため、通路にはみ出して設置しているケースや、しっかりと固定していないケースが多く、お客様がぶつかったり引っかかったりして怪我をするケースも確認されています。「どうせすぐに撤去するから」と中途半端な状態で設置するのではなく、販促用のポップや看板などは邪魔にならない配置を考え、動かないようにしっかりと固定しましょう。また、支える什器などの先端で怪我をしないようカバーをつけるなどの細やかな安全対策も重要です。

書籍フロアは子ども1人で歩き回ることも多いフロアです。床を滑りにくい素材にしておく、棚などの什器の角にカバーをつけておくなどの安全対策も忘れないようにしておきましょう。手の届かない棚の上部の書籍は店員に頼むように張り紙などでお願いをするといった、事故防止のための安全対策も効果的です。

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