商品で隠されて……ディスプレイの死角に潜む危険

2016.09.30店舗内の危険事故
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衣料品コーナーなどは、季節ごとに棚の位置などを動かし、ディスプレイを細かく変更することもあるのではないでしょうか。棚やディスプレイの位置を変更する際、気をつけたいのがその安全性です。ディスプレイの変更により、トルソーや棚のフック金具などが「そこにあることが分からない」状態になってしまうことがあります。そうした状態は思いがけない事故を引き起こす原因になりやすいため、注意が必要です。

まさかそんなところに!気づかずにぶつかって怪我をすることも

棚やハンガーのフック金具、トルソーなど、従業員にとっては「そこにあって当たり前」であっても、お客様にとっては「思いがけない場所にあった」となることも多いもの。フック金具やトルソーなどがほかの棚や商品によって隠れてしまい、お客様にとって死角となってしまう場合もあります。そうした状況が原因となって起こってしまった事故事例をご紹介します。

  • 棚の影にあったトルソーに気づかずに……

配置換えをした際、トルソーを置いた場所が違う方向から見ると棚に隠れて死角となってしまうケースは意外と多いものです。そこにトルソーがあると知らないお客様がぶつかってしまい、しかもトルソーがきちんと固定されていない場合、そのままトルソーと一緒に転倒してしまい、怪我をしてしまうことも。トルソーやスタンドなどは、棚などによって死角とならないような配置を考えましょう。

  • 商品で隠れていたフック金具に気づかずに……

ポールスタンドやフック金具付きの棚などは、少ないスペースで多くの商品を陳列できる便利なものですが、商品を陳列することでフック金具が隠れてしまうことがあります。すべてのフック金具に商品がかけられ、分かりやすくディスプレイされているのなら問題ありませんが、使用していないフック金具が商品に隠れて死角となってしまった場合、お客様が怪我をする事故が発生してしまう危険があります。商品を覗き込みながら探していたお客様が、隠れていたフック金具にぶつかって怪我をする事故も発生しています。先端がL字型になっている金属製のフック金具は、ぶつかったりひっかけたりすれば非常に危険です。ディスプレイを考える際には、フック金具が商品などで隠れてしまわないように注意しましょう。また、フック金具の先端に衝撃を緩和するカバーをつけるなど、安全対策を行うことも重要です。

死角になっていないか?お客様目線でのチェックが重要

お客様が買い物をする際に見るのは商品。棚のフック金具やトルソーなどは、意外と見えていないものです。「まさかこんなところに危ないものはないだろう」という油断によって、事故は起こります。店舗は、フック金具やトルソーなどが死角になってしまわないか、実際に商品を陳列した状態でどう見えるか、危険がないかどうかをしっかりとチェックする必要があります。また、ディスプレイの変更時だけでなく、台車や在庫が入ったダンボールなどが一時的に売場に放置されていないかなど、普段から事故防止のための安全対策に気を配りましょう。

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