初めての自転車デビュー!子供と自転車で公道を走るときの注意点
2019.11.04買い物中の事故・災害子供の自転車事故は多く、親が一緒に走っていても事故は発生してしまいます。自転車に乗った子供は車から死角になることが多いため、事故に巻き込まれてしまうケースがよくあるのです。
子供の自転車事故を未然に防ぐためには、安全対策が重要となります。
以下では、初めての自転車デビューを果たした後に公道を走るときの注意点など、子供の自転車事故を予防する安全対策についてご紹介します。
初めての自転車、公道デビューは何歳ごろ?
子供の自転車デビューの年齢は近年低年齢化しており、おおむね4歳~6歳ごろに自転車に乗れるようになる子が多いようです。
ですが、自転車に乗れるようになってもすぐに公道を走らせるのは心配ですよね。公道デビューは何歳ごろが適当なのでしょうか?
公道デビューは、早くても小学生になってからが良いでしょう。公道を自転車で走るためには、自転車の運転技術を習得するだけではなく、交通ルールをしっかりと覚えて守ることができなければいけません。小学校に入学し、歩いて登下校して基本的な交通ルールが身についてから、自転車での公道デビューをすることをおすすめします。
公道デビュー前の自転車の練習場所としては、自転車練習場やサイクリングコースのある公園などが望ましいでしょう。公園内に舗装された道がある場合でも、自転車の乗り入れが禁止されている場合もありますので、看板などの注意書きはしっかり確認してください。
1人で自転車に乗れるようになった子供に交通ルールを身に着けさせる練習をしたい場合は、交通公園がおすすめです。交通公園の中には公道を模した舗道があって、横断歩道や道路標識などが設置されています。公園の中なので、安全に練習ができます。
子供の公道デビュー前にチェックしたいポイント
子供が1人で自転車に乗れるようになり公道デビューをするとなったら、しっかりとチェックをしてから臨みましょう。
ヘルメットの着用
道路交通法という法律で、13歳未満の子供が自転車に乗る際にはヘルメットをかぶることが義務づけられています。子供の頭に合ったサイズのヘルメットを着用させましょう。
ベルトがゆるんでいると転んだ拍子に脱げてしまうことも考えられるため、ベルトの長さを調節してゆるみをなくすことも大切です。
自転車の点検
公道を走るときには、より安全確認が必要です。タイヤの空気が十分に入っているか、ブレーキがしっかりかかるかなどの点検を行いましょう。
また、子供が自転車に乗る場合は、停止時に両足が地面に着くのが望ましいです。サドルの高さを調節して、きちんと両足のつま先からかかとが地面に着くようにしましょう。
これらの確認や調節は、子供にも自転車の点検の重要性を理解してもらうため、「なぜここを確認するのか」を説明しながら、一緒に行うことをおすすめします。
子供と自転車で公道を走るとき、どこを走ればいい?
一般的には自転車は軽車両に分類されるため、車道を走らなくてはいけません。ですが、自転車の運転に慣れていない子供を、車のすぐ脇を走らせるのは怖いですよね。
子供が自転車で公道デビューする際、どこを走れば良いのでしょうか。
13歳未満の子供は歩道を走ってもOK
前述の通り基本的には、自転車は車道の左側を走行する必要があります。自転車レーンや路側帯などが設けられている場合は、そこを走行します。
自転車通行可の標識がある場合には、歩道を自転車で走っても大丈夫です。
ただし、自転車通行可の標識がない場合でも、13歳未満の子供は自転車で歩道を走ることが道路交通法で許可されています。もちろん子供が車道を走って問題はありませんが、自転車デビューしたての頃は歩道を走るよう教えたほうが良いでしょう。
自転車で歩道を走る場合の注意点
自転車で歩道を走る場合は、できる限り車道寄りを走らせましょう。これも道路交通法で定められています。
また、歩道に歩行者がいるとき、歩行者が進行の妨げになっていたとしてもむやみに自転車のベルを鳴らしてはいけません。歩行者優先が原則です。
すぐに止まれる程度の速度でゆっくりと走行させましょう。
子供は前を走らせることが大切
よく見かける光景として、親の自転車の後ろを子供の自転車が追いかける光景があります。自転車に乗り慣れている中学生などの大きな子供であれば問題ありませんが、自転車に乗り始めたばかりの小さな子供であれば、親の後ろを自転車で走らせるのは非常に危険な行為です。
親が自転車で子供の前を走ると、子供がきちんと付いてきているのか、どのような運転をしているのかを常に確認するのは困難となります。最悪の場合、子供の自転車が後ろで巻き込み事故に遭いそうになっていても気付いてあげることができません。自転車走行が未熟な子供は、自ら安全確認を行うのも困難です。
子供の安全を守るためには、親は子供の前を走るのではなく子供の後ろを走り、子供の安全確認を行いながら走るようにしましょう。
子供が公道デビューする前に覚えさせたい4つの指示
子供に前を走らせると、「子供が自由に走りすぎてしまい余計に危ない」という声を耳にします。しかし、それは親の指導法次第で解決することが可能です。子供の安全を守るには、後ろを走る親からの指示の出し方が重要となります。
また、その指示を子供がきちんと聞き分けられるかも重要です。そのため、公道を走らせる前に、まずは公園などで指示の聞き入れ方の練習を行い、しっかりと聞き分けられるようになってから公道を走らせるようにしましょう。
自転車走行時に子供に聞き分けさせる指示は、たったの4つで構いません。その4つとは、以下の通りです。
「止まって!」
何よりも重要な指示です。これが確実に聞き分けられるようになってから公道を走らせるようにしましょう。
「ゆっくり走って!」
自転車に乗り慣れていない子供は、スピード調節も不十分です。角を曲がる際もスピードを落とさずに曲がってしまう場合があるため、この指示もしっかりと聞き分けさせるようにしましょう。
「こいで!」
あらゆるものに興味の湧く子供は、自転車で走っていても他に気を取られて急に止まってしまう場合がよくあります。そういった場合に、この指示は重要です。
「左に曲がって!」「右に曲がって!」
左右の区別が分からなければ意味がないため、まずはしっかりと左右が理解できているのかもあわせて確認しましょう。
まとめ
今回は、子供の自転車での公道デビュー時の注意点についてまとめました。
子供が自分の力で自転車に乗れるようになると、さまざまな面で楽になります。しかし、その一方で危険も伴ってしまうため、事前に交通ルールを教え、指示をきちんと聞けるようにするなどしっかりと安全対策を行い、子供の安全を守りましょう。