エレベーターが急停止!閉じ込められたときの対処法は?

2018.09.25買い物中の事故・災害
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エレベーターが急停止!
天災はいつ襲ってくるか分かりません。子どもとお買い物などに出掛けている際、地震が起きてとても不安になった、という経験をされたことのある方も多いのではないでしょうか。
どんな場所でも地震に遭遇したら怖いものですが、「もしもエレベーターに乗っている際に地震が来たら……」と想像してみると、特に不安ですよね。地震が来なくとも、停電や故障などが原因でエレベーターに閉じ込められる場合もあります。

では、もし子どもとのお買い物中にエレベーターの中に閉じ込められた場合、どうすれば良いのでしょうか。今回は、エレベーターが急停止してしまう原因や、中に閉じ込められたときの対処法をご紹介します。

エレベーターが止まる原因は?

エレベーターが止まる原因は?
エレベーターの急停止はなぜ発生するのでしょうか。主な原因は以下の3つに分類されます。

【原因1】地震の揺れを感知した安全装置の作動

地震センサーが揺れを感知した際に、最寄り階に止まるシステムが備わっているエレベーターもあります。この場合は急停止したとしても、最寄り階で降りることができるので安心です。

【原因2】雷・火事・地震などの天災の影響で発生した停電

落雷などの天災被害によって停電が発生した場合にも、エレベーターが急停止することがあります。エレベーターが動かないことに加えて、照明も点かない場合が多いため、心理的な不安が大きくなるケースです。

【原因3】エレベーターの機械故障トラブル

エレベーターの機械設備やワイヤーなどが経年劣化などのトラブルによって故障した場合にも、エレベーターが非常停止することが考えられます。こちらのケースは、故障箇所がどの部分なのかによって、停止時の状況や復旧までにかかる時間が大きく異なります。

エレベーター内に閉じ込められたときの対処法

エレベーター内に閉じ込められたときの対処法
では、エレベーターの中に閉じ込められたときや閉じ込められそうなときは、具体的にはどのような行動を取れば良いのでしょうか。ここではエレベーター内に閉じ込められたときの対処法を4つ、順を追ってご紹介します。

【対処法1】行き先階ボタンをすべて押し、最寄り階に止まるようにする

エレベーターが急停止したり、エレベーター内で地震の揺れを感じたりしたら、まずはエレベーター内の操作盤の、すべての行き先階ボタン(数字ボタン)を押してください。最新のエレベーターは安全性が向上しており、異常を検知すると自動的に最寄り階に止まって扉が開くようなシステムが搭載されています。
ただし、そのとき乗っているエレベーターが最新のシステムを備えたものかどうかは分かりませんよね。エレベーターが最新機種でなかった場合、階と階の途中でエレベーターが止まってしまい、扉が開かなくなってしまう可能性が高いため、必ずすべての行き先階ボタンを押しましょう。

また、無事に最寄りの階にエレベーターが止まって扉が開いたら、そこで必ずエレベーターから降りてください。「まだ動いているなら目的階まで行けるかも」などと再乗車すると、再度途中停止しエレベーター内に閉じ込められる可能性もあります。急停止後などの非常時は、エレベーターが止まった階で速やかに降り、非常階段等を利用して移動しましょう。

【対処法2】インターホンなどで外部へ連絡する

インターホンなどで外部へ連絡する
対処法1を実行してもエレベーターが最寄り階に止まらなかった場合は、操作盤にあるインターホンのボタンや非常ボタンを押し、外部と連絡を取りましょう。

インターホンが壊れていて通じない場合やインターホンが見つからない場合は、スマートフォンや携帯電話などを使用して連絡を取ってみてください。一般的なエレベーターであれば、操作盤やその周辺に緊急時の連絡先電話番号や、管理会社の名前などが書かれているはずです。
万が一電話番号や会社名が見つけられない場合は、施設名やビル名などでインターネット検索をして連絡先を調べたり、エレベーターの外にいる家族や友人に助けを求めたりすると良いでしょう。

また、扉の外から人の話し声が聞こえてくる場合や、人のいる気配がする場合は、扉を内側から叩いて大きな音を出し、閉じ込められていることをアピールするのも1つの方法です。ただし、素手でエレベーターの扉を叩くとけがをすることもあるので、硬い素材のカバンや持ち物などを使用することをおすすめします。

【対処法3】非常灯や防災用品を探して、長時間の閉じ込めに備える

閉じ込めが発生した際の対策として、エレベーターの中に非常灯や防災用品が設置されている場合があります。飲料水や簡易トイレなどがあれば、閉じ込めが長時間になってしまっても安心して過ごせます。

非常灯や防災用品が必ずあるとは限りませんが、体力に余裕があるならば探しておくのも良いでしょう。

【対処法4】無理せず体力を温存しながら、救助を待つ

一般的なエレベーターにはある程度の通気性があるので、酸素が足りなくなって窒息してしまう心配はありません。しかし、夏場などは換気が追いつかなくなり、エレベーター内の気温や湿度が上がってしまう可能性があります。

暑ければ服を脱いだり袖をまくったりなどしながら、立ったままでいるよりも座る、もしくは寝そべるなどしてください。子どもが自分で体温調節をするのは難しいため、顔が赤くなっていないか、汗をかいていないかなど、注意深く見るようにします。できるだけ体力を消耗しないように心掛け、救助がくるのを待ちましょう。

エレベーターに閉じ込められたとき、絶対にやってはいけないこと

絶対にやってはいけないこと
エレベーターに閉じ込められたら、何よりもまず「すぐに脱出しなきゃ!」と思うかもしれません。しかし、焦ったり慌てたりするのは厳禁。
ここでは、エレベーター内に閉じ込められたときにやってはいけない「NG対処法」を2つご紹介します。

【NG対処法1】ドアを無理やりこじ開けようとする

大人も子どももやってしまいそうな「ドアを無理やりこじ開ける」ですが、これは最もやってはいけないことです。

開けた扉の先がどうなっているか分からない上に、すき間から出ようとした瞬間に急にエレベーターが動き出す可能性もあります。エレベーターの重たいドアに挟まれたら、ただのけがで済まない可能性もあり、大変危険です。

【NG対処法2】エレベーターの天井からの脱出を試みる

映画などでよく「天井の点検口から脱出する」といったシーンを見ますが、これも現実ではやってはいけません。そもそも日本のエレベーターでは天井に点検口がついていないことが多く、ついていたとしてもほとんどは鍵がかかっているため内側からは開けられません。

また、万が一点検口の中に入れたとしても、そこから外へと脱出できるとは限りません。エレベーターが突然動き出し、天井から転落して大けがをする危険性もあるため、無理に点検口から外に出ようとするのは絶対にやめましょう。

まずは落ち着くことが大切。じっと救助を待とう!

まずは落ち着くことが大切
地震や停電、故障などによってエレベーターに閉じ込められてしまった際、何よりも大切なのは慌てずに、自分自身が落ち着くことです。
もしも停電などで照明が落ちて真っ暗になってしまうと、子どもが怖がってパニックになってしまう可能性があります。まずは「大丈夫だよ、すぐに出られるからね」などと優しく声をかけ、抱き上げたり肩をさすってあげたりして、子どもの気持ちが少しでも落ち着くように声かけ・ボディタッチをしましょう。

多少時間がかかったとしても、必ず救助は行われます。子どもが不安にならないように話をして気を紛らわせてあげながら、慌てず騒がずじっと助けを待つことが最も大切です。

まとめ

子どもと一緒にお出掛けやお買い物を楽しんでいる最中、突然エレベーターに閉じ込められたら……きっとどんな方でも冷静沈着に対処するのはとても難しいことと思います。そのような場面には遭遇しないのが一番良いのですが、万が一閉じ込められたらまずは行き先階ボタンをすべて押すべき、無理に脱出しようとするのはNG、などの対処法を知っておくことで、エレベーター閉じ込めによる被害を最小限に抑えることができます。今回ご紹介した内容を頭の片隅で結構ですので、ぜひ置いておいてくださいね。

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タグ : スーパー 防災 子ども 応急処置 事故対策 地震
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