子供の留守番・登下校中の地震発生に備えて親がしておくべきこと

2019.09.09買い物中の事故・災害
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子供が留守番中に地震
ここ数年、大規模な地震が数多く発生しています。2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震などは、記憶に新しい方も多いかと思います。今後も大きな地震が発生するという研究と予測もあるため、もしもに備えた地震対策を考えておくことはとても大切です。

小学生くらいの年齢になると、子供も1人で外出する機会も増えてきます。子供がいる家庭では、地震が発生したときにどうすればいいのか、その対策を子供に教えておくことも大事です。

外出中に地震が起きた場合を想定して、どういった対策を子供に教えておけば良いのでしょうか。今回は子供の留守番・登下校中の地震発生に備えて親がしておくべきことをご紹介します。

留守番中や登下校中…子供が1人のときに地震が起きたら

登下校中の子供
登下校時や親が買い物に行っている間など、日常生活の中では子供が1人になる場面が意外とあります。このようなときに地震が起こったとしたらどうでしょうか?
親が一緒にいれば地震があっても守ってあげられるかもしれませんが、小さな子供1人ではどうしようもなく、不安が募るばかりです。しかし、非常時のことを考えて常に子供の側にいることも現実的には難しいでしょう。そのため、普段から地震が起こった際の身の守り方や行動の流れを教えておくことが大事なのです。

まずは地震対策発生時の身の守り方を教えましょう

地震対策発生時の身の守り方
具体的に、どのようなことを子供に教えれば良いのでしょうか?

子供が留守番中に地震が起きた場合

「地震が起こったら机の下に隠れて体を守ろう」とよく言われますが、東日本大震災のようなクラスの非常に強い地震が起こった場合、実際には立つことも歩くこともできず、机の下まで移動することすらできない可能性も大いにあります。
このようなことも想定して、子供にはまず「地震が起こったら近くにあるもので頭を守ろう」と教えてあげてください。クッションや布団、座布団など頭を守れそうなものが手に届く範囲にあれば使うように伝えましょう。何もないときは、手で頭をおおうだけでも良いことも教えてください。

揺れが収まったら、津波被害を避けるためにも海や川からはできるだけ遠い場所に逃げることが大事です。海に近い場所に住んでいる場合は、とにかく外に出て他の大人たちと同じ方向に逃げるように教えておきましょう。
内陸部に住んでいる場合は、あらかじめ家族内で決めておいた有事の際の避難場所や待ち合わせ場所に向かうようにさせてください。

子供が登下校中に地震が起きた場合

登下校時に地震が起きた際にも、まず頭を守ることが最優先です。ランドセルを持っている場合は、ランドセルで頭を覆いましょう。
また、通学路によってはブロック塀や工事現場など倒壊や落下物の危険性が高い場所もあります。そのような場所からはできるだけ離れるように指示しておくことも大事です。

登下校時はルートのどこにいるのかによって避難場所も変わりますが、基本的には留守番中と同じ考え方で、学校が避難場所に指定されている場合は学校に向かうように言っておきましょう。

地震発生に備えて子供に教えておきたいこと

緊急連絡をする子供
地震が起こった際に命を守れても、その後どのように行動するかを分かっていないと安否の確認が取れなかったり、会えるまでに何日もかかったりする可能性があります。地震発生に備えて、身の守り方以外に何を教えていれば良いのでしょうか?

緊急連絡先の確認

子供にまず教えておきたいことは、もしものときの緊急連絡先です。最近は子供に携帯電話を持たせるケースが増えているので、昔に比べて連絡がとりやすくなりました。

しかし、携帯電話に頼りきらず、できるだけ複数の手段で連絡がとれるようにしておきましょう。電話だけではなく、メールやSNSなど複数の手段を用意しておくことで、より円滑に連絡がとれるようになります。

また、公衆電話の使い方や地図の見方もしっかりと教えておく必要性があります。

災害用伝言ダイヤルの使い方

災害時には安否確認などの電話が急増するため、電話が非常につながりにくくなります。そのような非常時に提供されるのが、災害用伝言ダイヤルです。

災害用伝言ダイヤルは電話ではなく、声を録音・再生できるボイスメッセージで、その場で相手につながらなくてもメッセージを残しておくことができるため、災害時の安否確認には便利な方法だといえます。

「171」に電話し、ガイダンスに従って操作を進めれば利用できます。日頃から災害時には「171」を使うように子供にも教えておきましょう。

避難場所の確認

地域には、それぞれ避難場所として指定されている施設があります。たとえば、公園だったり学校だったり、ある程度の広さを持っていて安全性が高い場所が選ばれています。地震の際は、こうした避難場所に逃げることになるため、自宅周辺の避難場所は認知しておきましょう。

また、地震が発生した際、自分や子供が自宅の近くにいるとは限りません。いつも、自宅付近の避難場所が最寄りにあるわけではないのです。災害時、長い距離を移動すると、二次災害に巻き込まれる可能性が高くなります。そうしたケースを想定して、自宅から最寄りの避難場所に加えて、普段の行動範囲内にある避難場所はすべて確認しておくべきだといえます。

地震発生に備えて実施しておきたいこと

避難場所の確認
地震が起こる前から準備できることも多くあります。

緊急連絡カードを持たせておく

前述したように、連絡先や避難先、避難場所などを確認しておくことはとても大切です。しかし、いくらしっかり確認していたとしても、パニック状態ではとっさにうまく思い出せないこともあります。

そうしたときのために、連絡先や避難場所など、必要な情報が書かれた緊急連絡カードを子供に持たせておくことも有効な対策だといえます。たとえば連絡帳など、よく持ち歩くものに書いておくのもいいでしょう。

待ち合わせ場所を決めておく

子供が1人のときに地震が起こった場合、どこに逃げて良いのか分からず家族と中々会えないという状況も考えられます。地域の避難場所が指定されている場合はそこに、もしくは家族内で決めた待ち合わせ場所を普段から教えておくのも1つの方法です。

子供の地震に対する意識を高める方法

子供の地震への意識を高める
地震対策では、普段から「もしもに備えておく意識」を持つことが大切です。特に子供は知識に乏しいため、地震の際にどうすればいいのか、どう備えておけばいいのかをしっかりと教える必要があります。

防災に関するWebサイトを利用する

子供が地震について学ぶ方法のひとつに、Webサイトがあります。近年は子供を対象にした地震・災害に関するWebサイトが増えています。そういったサイトは、子供にもわかりやすく地震・災害について説明しています。クイズなどを交えて地震を説明していることが多く、子供が楽しみながら地震・災害について知ることができます。こういったサイトも活用しながら、地震対策をしていきましょう。

防災絵本の読み聞かせをする

絵本を活用することで、視覚的に地震がどういうものか、どのように行動すれば良いのかなどを理解することができます。言葉で伝えるだけではなく、地震の恐ろしさや準備や対策の大切さなどを教えることも重要な備えです。

防災かるた・すごろくなどで遊ぶ

真面目な話ばかりでは子供は飽きてしまいます。遊びながら防災について学べる防災かるたやすごろくなどもあるため、楽しみながら地震について学ばせたいという方はぜひ活用してみてください。

まとめ

地震はいつどこで起こるか分かりません。どのような規模で襲ってくるかも分からず、何も対策をしていなければ最悪の事態も考えられます。

特に子供が1人でいるときに起こったことを考えると、親としてはいてもたっても居られないかもしれません。しかし、普段から地震とはどういうものか、いざというときにはどのように行動すれば良いのか、どこで待ち合わせをするのかなどを教えておけば、災害時でも命が守られ、また家族と会える可能性が高くなります。

親がいつでも守ってあげられるわけではないと考え、子供が一人でもできる地震対策・地震時の行動などを普段から教えておきましょう。

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タグ : 子ども 地震 対策 避難場所 緊急
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