緊急時、あったら安心!赤ちゃんの防災グッズ
2019.12.09買い物中の事故・災害「地震大国」とも呼ばれる日本では、いつ地震が起こるか分かりません。地震だけではなく、さまざまな災害は生活に隣り合わせで存在しています。
いつ災害が起きても大丈夫なよう、日頃から自宅の防災バッグや外出用のマザーズバッグの中に、赤ちゃんの防災グッズを備えるように心がけましょう。
そこで今回は、赤ちゃんに必要な防災グッズをご紹介します。
防災グッズを準備するときのポイント
赤ちゃんの防災グッズを揃える際のポイントのひとつが、「この量で何日過ごせるか」ということを念頭に起きながら準備するということ。
ただし、お母さんやお父さんが赤ちゃんを抱きかかえた上で運べる量の荷物を準備するようにしましょう。荷物が重すぎて避難が遅れたり、転倒してしまったりしては本末転倒です。目安としては、3日分の量がベストといえます。
いざというときに安心!赤ちゃんの防災グッズ
万が一の災害時に備えて必要となる赤ちゃんのための防災グッズ。そんな防災グッズは日頃から備えておきたいものの、「何をどれくらい備えておけばいいの?」と悩んでしまうお母さんは多いはずです。
備えておくべき赤ちゃんの防災グッズは、以下の通りです。
紙おむつ
赤ちゃんの必需品といえば、おむつ。地震などの災害時は洗濯ができない場合も多いため、普段布おむつで育てているご家庭も防災バッグには紙おむつを入れておくことをおすすめします。1日10枚使用するとして、3日分の30枚程度があればひとまず良いでしょう。
マザーズバッグにも半日分程度のおむつを入れておくと安心ですね。使用済みのおむつを入れるビニール袋も忘れずに。
お尻拭き
お尻拭きも、ミニサイズのものをマザーズバッグに入れて持ち歩いている方が多いかと思います。おむつと同じく、お尻拭きも育児の必需品ですね。
お尻拭きはおむつ替えのときに使うだけでなく、手を拭いたり身体を拭いたりすることもできるので、水が使えない状況下では何かと重宝します。大人もウェットティッシュ代わりに使えるので、あって損はありません。必ず防災バッグに入れておきましょう。
ミルク
ミルクも、赤ちゃんの必需品です。普段は母乳で育てているお母さんも、災害時には精神的なショックやストレスなどで母乳が出なくなってしまうことがあります。そのため、必ずミルクを用意しておくようにしましょう。
災害用に備蓄しておくなら、2019年から日本国内で販売が開始された「液体ミルク」がおすすめです。調乳の手間なく飲ませることができるので、清潔な水やお湯を用意できない状況でも赤ちゃんにミルクをあげることができます。
ただし、消費期限が短い点には注意が必要です。紙パックタイプの保存期間は製造から半年程度、缶タイプの保存期間は製造から1年程度です。
粉ミルクを備蓄する場合は、計量が不要な小分けのスティックタイプか、割って使うキューブタイプが良いでしょう。
調乳用の水
粉ミルクやキューブ型のミルクを使う場合、調乳用の水が必要です。できれば赤ちゃん用の水が良いですが、一般的なミネラルウォーターを用意する場合は硬度の低い軟水にします。
哺乳瓶・マグ
ミルクを赤ちゃんに飲ませる哺乳瓶や、水・麦茶などを飲ませるマグも用意しておきましょう。ガラス製のものではなく、衝撃に強いプラスチック製のものがおすすめです。
紙コップの口をつぶして尖らせ、ミルクを飲ませることもできるので、紙コップも備えておくと安心ですね。
ベビーフード
赤ちゃんが生後半年を過ぎているのであれば、レトルトパックや瓶などのベビーフードも備えておきます。赤ちゃんに食べさせるための小さなスプーンも一緒に入れておきましょう。コンビニやスーパーでもらえるデザート用のスプーンなどでも大丈夫です。
ただし、離乳食は本格的な食事に移行する前の練習という意味合いが強く、基本的な栄養はミルクや母乳でまかなえるため、離乳食を開始して間もない時期であれば、ベビーフードは防災バッグへの備蓄は省略しても良いでしょう。
おやつ
スプーンなどが必要なベビーフードと違って、おやつなら手にとってそのまま食べさせることができます。赤ちゃん用のおせんべいやボーロも備えておくと良いでしょう。
カイロ
液体ミルクやベビーフードを少し温めてからあげたい場合に、カイロが役立ちます。大人の防寒にも役立ちますので、寒い季節にはマザーズバッグに常備しておきたいですね。
おもちゃ
災害時は赤ちゃんも不安や緊迫感を感じるもの。おもちゃで遊ぶことで安心感を得ることができるので、軽いものや小さいもので良いので、防災バッグの中にいくつか入れておくと安心です。
衣類
赤ちゃんの衣類は、サッと着せ替えやすいものを用意するようにしましょう。体温調節に役立つ肌着は、少し多めに用意しておくのがおすすめです。
抱っこひも
災害時において、抱っこひもは必須品です。急な災害時では抱っこひもを使わず赤ちゃんをそのまま抱きかかえて逃げる場合が多いのですが、後々のことを考えると抱っこひもがあるのとないのとでは、行動のしやすさに大きな差が出ます。
ベビーカーをメインに使用している場合でも、外出時には抱っこひもを持ち歩くことをおすすめします。
授乳ケープ・授乳服
母乳育児をしている場合は、授乳時に役立つ授乳ケープや授乳服も用意しておくと安心です。避難所でも授乳室やプライバシー保護のためのついたてなどの設置が必要だと叫ばれてはいますが、緊急時には難しい場合が多いので、自分で用意しておきましょう。
赤ちゃんのための備蓄をしている自治体はあまり多くない
赤ちゃんの防災グッズを紹介してきましたが、「災害時は避難所に行けば備蓄品を支給してもらえるのでは?」「自分で備えておく必要はあるの?」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、平成27年に内閣府防災担当が発表した「避難所の運営等による実態調査」によると、赤ちゃん用の紙おむつを避難所に備蓄していると答えたのは、520中307の自治体のみでした。離乳食についてはさらに減り、63の自治体のみです。
液体ミルクの解禁に伴い備蓄を進める自治体も増えてはいますが、備蓄している場合でも数には限りがあります。できるだけ、自分自身で備えておくに越したことはないでしょう。
パパとママの防災グッズもしっかり準備を
赤ちゃんのお世話をするためには、何よりもママとパパ自身が元気でなくてはいけません。赤ちゃんのための防災グッズだけでなく、自分たちのための防災グッズもしっかりと準備をしましょう。
母乳育児をしている場合は特に、食事と水分をしっかりとっていないと母乳が出にくくなることもあります。自治体の備蓄品配給では量が足りない場合も考えられるので、少し多めに食料を準備しておくことをおすすめします。
まとめ
万が一の災害時に役立つ赤ちゃんのための防災グッズ。普段からマザーズバッグに入れているアイテムも多いかと思いますが、防災バッグにも電気や水道が止まった場合を想定して、十分な量を備えておくことが大切です。
赤ちゃんの月齢などに合わせてご自身のお子さんに必要な防災グッズを準備し、災害に備えましょう。