メッキとは?種類や剥がれ、サビについて

2022.05.26店舗の安全管理
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アパレル店やファッション雑貨店などでは、商品ディスプレイ用の什器にメッキ加工が施されたものを使用していることも多いのではないでしょうか。

ごまかしや取ってつけたような知識などが通用しなくなり、人の本性があらわれることを「メッキが剥げる」と言うなど日常的にも使われる言葉ですが、メッキとは何なのか、実は詳しく知らないという方もいらっしゃることと思います。

そこで今回は、メッキとはどのようなものなのか、その目的や種類について解説します。メッキの剥がれやサビの原因や対策もご紹介しますので、メッキの取り扱いについてお悩みの方もぜひご参考にしてください。

 

メッキとは?

メッキとは、固形物の表面に金や銀などの金属を成膜させる加工技術のことです。加工された金属膜のことも、一般的にはメッキと呼びます。

なお、メッキはカタカナやひらがなで表記されることが多いですが、漢字では「鍍金」や「鍍」と書きます。「鍍金」は「ときん」と読むこともあります。

 

メッキをするのはなぜ?メッキの意味・目的

メッキは店舗用の什器に限らずさまざまなものに活用されていますが、何のためにメッキをするのでしょうか?ここでは、メッキをする意味・目的について解説します。

 

【メッキの目的・1】装飾性を高めるため

どんなものでもメッキをすることで、貴金属の輝きをまとわせることができます。予算や重量、加工などの関係で素材をすべて金属にするのが難しい場合でも、表面に金や銀などをメッキすれば高級感や光沢感が出ます。

このような見た目を良くするために施されるメッキの技術は、装飾メッキと呼ばれます。

アクセサリーやスプーン・フォークなどのカトラリー類、車のエンブレムといったものは、この装飾メッキ技術が用いられています。競技会などで優勝者に贈られる金メダルも、金メッキ加工のものが多いです。

 

【メッキの目的・2】耐食性を高めるため

メッキを施す物の素材が鉄などの金属の場合、表面がむき出しのままだと経年劣化や湿気などによりサビが発生してしまうことがあります。金属にメッキをすることで、サビを防ぐ効果が期待できます。

サビ予防のために施されるメッキは、防錆メッキや防食メッキなどと呼ばれます。

機械製品の組み立てに使うボルトやナット、歩道に設置されているガードレールなどの多くには、防錆メッキが施されています。

 

【メッキの目的・3】機能性を付与するため

新たな機能を追加する目的でも、メッキ技術が用いられています。主に、パソコンや家電製品などの電子機器の内部に使われています。

例えば、部品同士を接合する、導電性を向上させる、はんだのなじみを良くするなどの用途です。

 

メッキの種類

金メッキ

金メッキとは、金箔を貼り付けるメッキのことです。金ならではのきらびやかな見た目と、元の素材の変色を防ぐ効果から、さまざまな製品に活用されています。

先ほども例に挙げた金メダルやアクセサリーから車・バイクのパーツ、工業製品まで幅広く利用されています。

 

亜鉛メッキ

防錆メッキの多くは、この亜鉛メッキが使われています。亜鉛メッキの後に他の種類のメッキを施し、亜鉛メッキの層を保護してさらに強度を上げていることも多いです。

鉄の腐食を防ぐ効果が高いため、鉄鋼製の機械部品などに多く用いられています。

 

クロームメッキ

美しい銀色で光沢がある素材のため見た目が良く、耐食性にも優れたメッキです。衝撃にも強いので頑丈で、長期間美しさを保つことができます。

ディスプレイ用の什器や、ハンガーラック・棚などのインテリアに装飾用途で施されるほか、シリンダーなどの機械部品にも使用されています。

 

クロームメッキについては以下の記事で詳しく解説しています。ご興味のある方はぜひあわせてご覧ください。

 

クロームメッキとは?クロームメッキとメッキの違いについて

 

メッキのサビについて

メッキには被覆する素材がサビるのを防ぐ役割もありますが、メッキ自体がサビてしまうこともあります。サビると見た目が悪くなるだけでなく、陳列・ディスプレイする製品が汚れてしまうこともあるため、できれば避けたいところです。

ここでは、サビの原因と対策をご紹介します。

 

【メッキがサビる原因・1】メッキする金属の性質・構造

メッキにサビができる原因は主に2つあり、1つ目はメッキの性質や構造によるものです。

先述の通り、メッキの金属には種類があり、耐食性(防錆性)の高いメッキもあれば、そうではないメッキもあります。耐食性(防錆性)の効果が期待できないメッキの場合は、水濡れや経年劣化でサビが発生します。

耐食性の低いメッキ製品は、屋外や湿気のある場所での利用は避けたほうが良いでしょう。

 

また、クロームメッキは耐食性が高いためサビにくいですが、クロームメッキの下地のニッケルメッキなどの部分がサビることがあります。

メッキは素材の上に何重にも金属をコーティングしていますが、実はこの被覆した金属には目に見えないごく小さな穴が無数に空いています。この穴から雨や湿気などが水として入り込み、クロームメッキの下の、耐食性の低い他のメッキ部分が腐食しサビてしまうのです。このサビが膨れ上がって表面のメッキが剥がれ、サビが表面に露出することがあります。

水濡れの可能性がある場所でクロームメッキ製品を使用する場合は、メッキ保護剤などで表面の穴を埋めるとサビを防ぐことが期待できます。

 

【メッキがサビる原因・2】メッキする金属の質

もう1つのサビの原因は、メッキの金属の質です。

コストを安価に抑えるためや、見た目をより良くすることを重視するあまりに、耐食性の低いメッキをしている業者もいます。このような質の悪いメッキだと、早期にサビが発生してしまいます。

 

メッキの剥がれについて

メッキ製品を使用しているうちに、表面の金属が剥がれて下地が見えてしまうこともあります。このメッキ剥がれはなぜ起きるのでしょうか?

 

【メッキが剥がれる原因・1】

【メッキがサビる原因・1】で解説した通り、素材に近い部分のメッキにサビが発生して盛り上がり、表面のメッキが剥がれることもあります。

サビにより剥がれを防ぐためには、保護剤などでサビを防ぐのが効果的です。

 

【メッキが剥がれる原因・2】

メッキを目の粗いもので磨いたために、剥がれてしまうこともあります。メッキ製品は見た目が金属なので頑丈に見えますが、表面の金属は薄いこともあるため、メッキ剥がれが発生してしまうのです。

メッキ製品をお手入れする際は、やわらかい布などを使用することをおすすめします。

 

【メッキが剥がれる原因・3】

メッキ剥がれの主な原因として挙げられるのが、メッキ加工前の処理の不備です。密着不良などでメッキが剥がれやすくなり、経年劣化や拭き上げ時の刺激などがきっかけで剥がれてしまいます。

使用者の方がメッキ加工の不備を見抜いたり直したりするのは難しいため、品質の良いメッキ製品を選ぶことが何よりのメッキ剥がれ対策です。

 

まとめ

メッキの目的や種類といった基礎知識から、剥がれやサビの原因と対策についてまでご紹介しました。

金属を皮膜させるメッキは、製品に光沢を与えて見た目を良くするだけでなく、サビや腐食を防ぐ効果もあります。電子機器内部でもメッキは活躍しているので、店舗で使用している機械の中にもメッキ技術が活用されているかもしれません。

 

メッキは皮膜させる金属の種類によって、効果が異なります。

ロイヤルの商品陳列用の什器でも利用しているクロームメッキは、装飾性も耐食性も高められる優秀なメッキです。「什器のメッキが剥がれてきてしまった」「什器が少しサビてきて見た目が気になる」などのお悩みをお持ちの店舗様は、この機会にロイヤルの高品質なクロームメッキ什器に切り替えてはいかがでしょうか。

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タグ : 種類 メッキ 剥がれ サビ
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