自転車の前乗せはいつからできる?何歳までOK?後ろ乗せとの違いは?

2021.12.18子どもを事故から守るために
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自転車に子どもを乗せる際には、チャイルドシート(子供乗せ椅子)の着用が義務付けられています。

自転車のチャイルドシートには前乗せタイプと後ろ乗せタイプがありますが、前乗せのチャイルドシートはいつからいつまで使えるのか、また後ろ乗せとの違いが何なのかなどがわからず、購入を迷っている方もいるでしょう。

 

この記事では、自転車の前乗せシートの種類や使用できる期間、後ろ乗せとの違いについて詳しく解説します。自転車用チャイルドシートの購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。

 

自転車の前乗せシートとは?

自転車の前乗せシートとは、自転車の前方に設置するチャイルドシートのことです。前乗せシートには、U字ハンドルの間に乗せて設置する「専用設計タイプ」と、一般的な自転車のハンドルの後ろに引っかけて設置する「ハンドル後付けタイプ」があります。

 

専用設計タイプ

専用設計タイプは、子どもを乗せる自転車専用の前乗せシートです。専用の自転車を購入しなければ取り付けられませんが、安全性には優れています。子どもの体重がハンドルの中心にかかるため、ハンドルを動かしても操作が不安定になりにくいことが特徴です。子どもが成長しても、安定した運転がしやすいでしょう。

 

また、子どもの体を覆うようなシート形状なので、転倒時にも怪我をしにくいことも長所です。ただし、本来カゴがある位置にシートを設置するので、荷物の置き場に困りやすいデメリットもあります。

 

ハンドル後付けタイプ

ハンドル後付けタイプは、ハンドルに引っかけて設置します。現在持っている自転車に取り付けられるのは利点でしょう。

 

しかし、操作には慣れが必要です。子どもの体重がハンドルの手前に集中するため、操作するたびに遠心力がかかります。子どもが大きくなり、体重が増えるほど遠心力も大きくなるので、走行が不安定になりやすいでしょう。

 

シート形状は、後ろ乗せタイプのものに似ています。子どもの手足が覆われないので、万が一のときの怪我には十分注意が必要です。ただし、ハンドル後付けタイプはカゴが設置されている場合がほとんどなので、荷物の置き場には困りません。

 

なお、シートを外せば一般的な自転車として使用できます。

 

自転車の前乗せはいつから?

一般社団法人製品安全協会のSG基準によると、子どもの身長が70cm以上、体重が8kg以上になったタイミングが自転車の前乗せシートに乗せられる目安です。ただしこれはあくまで目安なので、子どもの発育状態を見ながら乗せる時期を検討しましょう。

 

また、一人で安定して座れなければ、安全な走行ができません。一般的な発育の目安で考えると、基本的には1歳を過ぎてから乗せられるとお考えください。

 

また、1歳未満の場合は、おんぶしながら自転車に乗ることが可能です。詳しい内容は以下の記事で解説していますので、こちらも参考にしてみてください。

 

「抱っこ紐は危険?赤ちゃんと自転車に乗るのは法律違反になるのか」

 

自転車の前乗せはいつまで?

一般社団法人製品安全協会のSG基準では、子どもの身長が100cm以下、体重が15kg以下までを目安としています。前乗せシートによっては4歳まで使えるものもありますが、多くの子どもが3歳頃までに体重が15kg近くなります。対象年齢よりも、子どもの発育を見ながら使用をストップする時期を検討したほうがよいでしょう。

 

また、子どもがしっかり座れるようになったタイミングで、後ろ乗せにシフトする方も多くいます。子どもが成長してハンドルを取られやすくなったり、子どもの頭で視界を遮られたりすることが増えてきたら、後ろ乗せへの変更を検討してみてください。

 

前乗せと後ろ乗せの違いは?どちらが安心?

前乗せと後ろ乗せには、それぞれ特徴があります。どちらが安心かは子どもの年齢や特性によっても異なるでしょう。ここからは、前乗せ・後ろ乗せそれぞれのメリット・デメリットについて解説するので、シート選びの参考にしてください。

 

前乗せのメリット・デメリット

それではまずは前乗せのメリットとデメリットを紹介しますので、確認していきましょう。

 

【メリット】前乗せは子どもの様子が見えて安心

前乗せシートのメリットは、子どもの様子を確認しながら運転できる点です。同じ景色を見ながら話しかけられるので、コミュニケーションも図れます。なかには生後4カ月頃から乗せられるタイプもあるので、早い時期から一緒にお出かけを楽しめます。

 

運転中に子どもが静かになると不安になりますが、そんなときでもシート内をのぞけば状況を把握できるので、親としては安心できることが多いでしょう。

ただし、子どもからするとママやパパの姿が見えないため、不安になる場合もあるかもしれません。

 

【デメリット】前乗せは後ろ乗せよりも安定感が劣る

前乗せシートのデメリットは、後ろ乗せシートよりも安定感が劣る点です。

例えば、子どもを乗せたり降ろしたりするとき、ハンドルが動いてしまってバランスを崩せば、自転車が転倒するおそれもあります。前乗せシートを使う場合は、ハンドルロックのかかる自転車を選ぶとよいでしょう。

 

また、子どもが成長すると、ハンドル操作が不安定になります。特に後付けタイプだと、子どもの体重が増えるにつれハンドルに遠心力が強くかかるため、操作しにくくなるでしょう。子どもが大きくなるにつれて危険度が高まることから、前乗せシートに乗せられる期間はそう長くはありません。

 

なお、子どもが成長すると頭が視界に入りやすいため、目の前がよく見えなくなります。特に後付けタイプは子どもの位置が高めに設計されているので、視界を遮られやすいことが難点です。

 

このように、前乗せシートには不安定な部分が多くあります。ただし、子どもが小さいうちは問題が生じにくいので、後ろ乗せシートに乗せられない大きさの子どもには適しているといえます。

 

後ろ乗せのメリット・デメリット

続いて、後ろ乗せのメリットとデメリットを紹介します。

 

【メリット】後ろ乗せは走行・乗せ降ろしともに安定感がある

後ろ乗せシートのメリットは、高い安定性です。

子どもが重くてもハンドル操作に影響が少ないため、ある程度大きな子どもでも安定して乗せることが可能です。多くの後ろ乗せシートは、6歳程度まで乗せられます。

 

また、スタンドロックもできるため、乗降時も倒れにくいでしょう。

 

【デメリット】後ろ乗せは子どもの様子がわからない

後ろ乗せシートのデメリットは、子どもの様子を確認できない点です。

 

子どもがあまりに静かだと、ちゃんと乗っているのか、調子を悪くしているのではないかと不安になるでしょう。時々自転車をとめて様子を確認したり、乗せるときにはシートベルトで固定されているか、念入りに確認したりするようにしてください。

 

後ろ乗せシートは長く使えるほか、安全面でも優れています。子どもの様子がわからない点以外はとても便利なので、ある程度大きくなったら後ろ乗せシートに切り替えるのがおすすめです。

 

自転車の前乗せシートにレインカバーは必要?

レインカバーの準備は必須ではありません。特に毎日自転車に乗るわけではない方は、必要性を感じない場合が多いでしょう。しかし、そんな方でもレインカバーを付けるメリットがあります。

 

ここからは、レインカバーを付ける主なメリットを2つご紹介します。メリットを知ったうえで、ご自身にとって必要かどうか検討してみてください。

 

子どもの身を守れる

前乗せシートに乗った子どもは、風を真正面から受けてしまいます。風の強い日は息苦しく感じたり、寒い日には冷たい風が直接当たったりするため、自転車に乗るのを嫌がってしまうこともあるでしょう。

しかし、レインカバーを付けておけば子どもに風が当たるのを防げます。もちろんレインカバー内は呼吸がしやすいように作られているので、息苦しさもありません。

 

前乗せシートを保護できる

レインカバーは、前乗せシートを保護する役割もあります。

多くの方は、自転車を外に保管しているでしょう。何もせずに置いておくと雨が当たったり、ホコリや汚れが付いたりしてしまいます。そのため、きれいな状態を保つには、乗るたびにシートを拭き直さなければなりません。

 

その点、普段からレインカバーを付けておけば、前乗せシートの汚れを防止できます。掃除する手間が省けるだけではなく、シートを清潔に保てるのもうれしい点です。

 

自転車の前乗せシートにクッションは必要?

子どもの体が小さいほど、シートがフィットしにくく、姿勢が安定しにくい傾向にあります。そんなときは、クッションを敷いてあげると効果的です。シート内の余白が埋まり、姿勢が安定しやすくなります。

 

姿勢が安定するほど安全性も高くなるため、ぜひクッションを使用してみてください。また、走行時の振動を抑えたいときにも、クッションがおすすめです。子どもの乗り心地を改善できます。

 

まとめ

自転車の前乗せシートに乗せられる時期は1歳から4歳頃までです。ただしこれは目安であり、実際は発育状態によって異なります。子どもの成長を確認しながら、乗せる時期を見極めることが大切です。

前乗せシートは後ろ乗せシートに比べて、早い時期から子どもを乗せられます。しかし、子どもが成長するにつれて運転が不安定になったり、視界を遮られたりする場面が増えるでしょう。したがって、ある程度大きくなったら後ろ乗せシートに移行することをおすすめします。

前乗せ・後ろ乗せいずれにせよ最も気を付けたいのは、子どもにとって安全かどうかです。どのようにすれば安全に乗れるかを最優先に考えながら、チャイルドシートを選んでみてください。

 

子供乗せ自転車の選び方については以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひあわせてチェックしてください。

 

「子供乗せ自転車はいつからOK?子供乗せ自転車の選び方をチェックしよう」

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タグ : 自転車 いつから 前乗せ 後ろ乗せ 種類
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