スーパーの駐車場で事故が起こる原因|安全に走行できる速度とは?
2018.08.27買い物中の事故・災害
車で買い物に出掛けた際に、必ず利用する駐車場。実は駐車場での事故はかなり起こりやすいのです。今回は、スーパーの駐車場で事故が起こる原因や、駐車場での事故を予防するために、駐車場ですべき安全走行についてご紹介します。
交通事故の約3割は駐車場内で起こる!?
交通事故の約3割が、駐車場の中で発生していることをご存じでしょうか。車同士の接触だけではなく、アクセルとブレーキを踏み間違えて壁やフェンス、柱などにぶつかるなどの事故も多い傾向にあります。走行スピードはそこまで出ないとはいえ、駐車場内でも大きな事故につながる可能性があるので注意が必要です。
スーパーの駐車場で交通事故が起こる原因は?
駐車場内は、一般道路を走行するときよりも速度が遅いうえに、ほとんどの車両が停まっています。そのため、緊張感の薄れや油断が生じやすく安全確認もおろそかになりがちです。また、他の車両が駐車場内をどう走行するのか、といった動きが不規則であることも交通事故につながる要因といえます。
駐車場内を走行する速度に問題がある
広い道路と違い、狭い駐車場内では危険を察知してから避けるまでの時間が短いため、その分速度を落として走行することは義務といえるでしょう。他に駐車中の車が少なく、混雑時に比べ遠くが見えたとしても、急に子どもが飛び出してくることも考えられます。そのため、一般道と同じような速度で進めば、それだけ事故のリスクが跳ね上がるでしょう。
死角が多い
駐車場には車だけでなく、車から降りた多くの通行人がいます。駐車場は、停まっている車が死角になって、通行人に気が付きにくい環境を作り出しています。そのため駐車場では、人身事故が起こりやすくなっています。
どのような事故が起こる?
先ほどもお伝えしましたが、駐車場ではほとんどの車が停車しており、動いている車の走行速度も遅いため、つい安心してしまう方も多いでしょう。しかし、この安心が命とりなのです。
車同士の接触事故
駐車場では車との接触事故が起きてしまう可能性も非常に大きくなっています。駐車場では、車が一般道路とは少し違う動きをします。駐車場における車の進行方向は、一応決まってはいますが、その進行方向に気が付かずに駐車スペースを探し求めている車がいることもあります。狭いスペースに駐車しようとして、停まっている車に車体がぶつかってしまうことも多々あります。
人身事故
駐車場は多くの方々が、バラバラの方向に歩いています。客層に至っても、子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の方が来店しているでしょう。死角も多くあるため、ちょっとした不注意から人身事故を引き起こしてしまうこともあります。
また、日が暮れて夜になれば更に視界は悪くなるため、いっそう注意して運転することが大切でしょう。
このように、一般道とは異なり、駐車場では車同士の接触事故が多くなってしまう要因がたくさんあるのです。
事故予防のための5つのポイント
駐車場での事故を予防するために、意識したいポイントを以下にて紹介します。
1)駐車場に入るとき
右折して駐車場に入るときには、一時停止し、対向車がいないか確認してから入るようにしましょう。その際には、必ず後続車に注意してください。左折して駐車場に入るときには、左側から追い抜こうとしているバイクや自転車などが接近していないか確認しましょう。
2)駐車場内では
駐車場に入ったら、人の歩く速度と同じ、時速3~4kmまでスピードを落としましょう。必ず、走行順路を守って進むようにしてください。たとえ昼間でも、屋内駐車場ではヘッドライトを点灯するとよいでしょう。気を抜かずに、周囲に通行人や車がいないか、常に確認を行ってください。
3)駐車するとき
窓を開け、シートベルトを外して上体を自由に動かせるようにします。左右両方の間隔を把握しつつ、停車位置や周囲の車との距離を予測してバックを行うようにしましょう。バックする際には、リバース警告音が鳴っていないかどうかを確認してください。注意したいことが、車の後方などに生じる死角です。障害物はないか、子どもはいないかなど、細心の注意を払いましょう。
4)発進するとき
通行人はいないか、周囲の車も発進しようとしていないかなどを確認してから、焦らず慎重に発進するようにしましょう。
5)駐車場を出るとき
駐車場を出るときには、出口の前で一時停止し、歩道に通行人がいないかどうか確認しましょう。通行人がいないことを確認したら、歩道に進み出て車道前で一時停止し、落ち着いて車道の状況を確認してください。
これらに気をつけることが、駐車場での事故予防につながります。
安全に走行できる速度とは?
駐車場内を車で走行する際は、周囲の動静に注意しながら徐行して進行する義務があります。これを速度であらわすと、10km以下の徐行運転です。歩行者が多数いる場合、歩行者の近くを走行する場合は4km程度までスピードを落とし、慎重に運転しましょう。
駐車場の法定速度は?
駐車場内に定められた制限速度は、駐車場の所有者が定めた速度であり、法令に基づくものではありません。そのため、表示されている制限速度を守らなかったからといって、速度超過になるとはいえないようです。
しかし、だからといって制限速度を守らなくてもよいということではありません。なぜならば、制限速度を守らなかったことによって事故を起こせば、過失の割合が大きくなり多額の賠償金支払いを命じられることもあるからです。
まとめ
今回は、スーパーの駐車場で事故が起こる原因や、駐車場での事故を予防するために、駐車場での安全走行についてご紹介しました。
スーパーの駐車場という、死角の多い場所では人が急に飛び出してくることも少なくありません。また、多くの車が行き交いますので車同士の接触事故にも注意すべきでしょう。
ご紹介した5つのポイントを押さえ、安全走行を心がけることで歩行者だけでなく周りの車にも優しい運転ができると良いですね。